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鬼も寝る ページ5

透「……っ!!」







突然、透はピタリと足を止めた


ここに訪れた時と同じ、見定めるような、射抜くような視線






恐る恐る振り返ると…1軒の屋敷の中から空いていた窓の
サシに両腕を乗せてそこに口元を埋めるような姿勢で
こちらを見ている人がいた





しかし、吹いてきた風と靡く髪に気を取られ
もう1度見た時にはもうその姿はなかった








『透ちゃん!離れると迷子になっちゃうよ?』
紫呉「透くん…?」


透「紫呉さん、Aさん…呪いって、なんですか?私は…
私は、何かしなくて良いのですか?」






まだ衝撃が抜けないまま尋ねると
紫呉とAは微笑みながらこう言った







紫呉「透くんが透くんでいることだよ」
『今はまだ話せる時期ではないと思う…ごめんね』









草摩家の事…



色々分かったような、何1つ分かっていない
ような、不思議な気分になった1日




いつか、嫌でも分かる日がくるのだろうか





紫呉の家に帰って居間に入ると








紫呉「…あれだよね。コタツって鬼をも眠らす効果あるよね」
『仲いいんだか悪いんだか』




目に最初に飛び込んできたのは、炬燵で仲良く
寝る夾と由希の姿








紫呉「ほらキミ達起きなさい!夕飯食べないのかい?」



『…透ちゃん』
透「あ、はい…」


『今は考えたって仕方ないよ…くる時はくるし
こない時は一生こないしケセラセラだよ』

透「そ、そうですね…」






そう、どちらにしても、大切にしたい気持ちは変わらない







この家で暮らす日々







大切に






大切に












紫呉「ねぇねぇ!2人の鼻にゴボウ刺しちゃおうよー」


透「いっ、いけません!痛いです!」


紫呉「じゃあネギ」
『それもダメ、特に夾が』

大晦日→←そりゃね?



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柚木葵(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» ありがとう!以外に紫呉オチって難しい…! (2021年10月25日 21時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
koyuki_ko_deria(プロフ) - とても素敵な作品で更新楽しみにしてます!紫呉好きなので嬉しいです!次も気長に待ってます! (2021年10月25日 19時) (レス) id: 1b6b08f5ef (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 白瀬さん» ありがとうございますm(__)mお気長にお待ち下さい! (2021年10月6日 20時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - しぐれすごく好きなので、この小説があって良かったです!!しぐれとの絡みもあってすごくウホウホですwwwwww次楽しみにしてます! (2021年10月6日 16時) (レス) @page21 id: c2d78d0b53 (このIDを非表示/違反報告)
月岩炎(ほむら)(プロフ) - 柚木葵さん» 自分のペースで更新を進めてください!私も更新頑張ります!最近忙しいので遅れるかも(汗) (2021年9月5日 13時) (レス) id: 61aa20e41a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木葵 | 作成日時:2021年9月5日 2時

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