そう思ってるのはアナタだけ【フルーツバスケット】

伝説 ページ34

夾｢墓の前で弁当を広げるなー！！」

ありさ｢あぁ？いいんだよ｡騒がしくした方が
今日子さんも喜ぶってな」

夾｢寺のモンに見つかったらどうする！！」
ありさ｢あやまりゃいいだろー？」

由希/A「(でも普通…しない)」




すっかりありさ達のペースにハマって大人しく座っていた
Aと由希だった｡




ありさ｢とりあえず､座れよキョン｡立ってられっと
落ち着かねぇ」

夾｢わぁったよ､うるせぇな…朝なんかごちゃごちゃやってたと
思ったら…」


『夾、何食べたい…？』
夾｢…適当」


『ふーん、じゃ、ニラね』

夾「ンなもん食うか！！」
『冗談…はい』


由希｢魚谷さん達は本田さんのお母さんと仲が良かったの？」

ありさ｢今日子さんにはよくしてもらってたぜ…知りあう
前から今日子さんは伝説の人だったから憧れてたけどな」

夾｢伝説ー？｣
ありさ｢だーかーら！赤い蝶伝説！」





ありさは自慢気に今日子を語り出す




ありさ「今日子さんがバイク転がすと蝶が飛んでるみたいに
こう…赤いテールランプがキラキラぁって…」

夾｢わっかんねぇよ！！」



咲｢これ､おいしいわ…」
透｢ありがとうございます！｣


『由希､お茶』
由希｢ありがとう｣



ありさ｢おっまえ想像力無ぇなぁ」
夾｢あ”ぁ！？」







お墓参りとは思えないほど賑やかな笑い声で包まれ…





此処に今日子が居たらありさ達と共に夾にちょっかい
出しながら楽しんでいただろう…





『ん、そろそろ片付けしようか…』






辺りはオレンジ色に染まり帰る時間となった







『今日はありがとうね、2人共』
透｢また学校でお会いしましょうー！｣

ありさ｢おぅ！気をつけて帰れよ」
咲｢またね…」




帰って行く後ろ姿を見つつ、ありさは笑を零しつつも思う｡






ありさ｢なんかアレだな…あの3人の雰囲気、ここ最近増々
良くなってきたんじゃん…王子とかツンツンしたとこ
無くなってきたし…」





ありさ「キョンもなんだかんだ言って透のこと労ってる
みたいだし…いつか【好きだ】とか言いだしちゃったり
してな｣




咲｢あらいヤダ…そう簡単に透くんとの交際は
認めなくってよ｣


ありさ｢お前は何処ぞの姑か？｣





咲｢まぁそれは半分冗談として」


ありさ｢半分本気なのか」

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