どうして、 ページ33
お供えされている柏餅はきっと祖父が
供えたものだろう｡
夾｢おじ……？あぁ､あの…あのじーさん
どっちのじーさんだ？」
透｢お父さんのお父さんです！｣
『そうなの…』
由希｢お父さんは…どうして？」
透｢風邪をこじらせてそのまま…だったみたいです…
私は小さかったかのでよく覚えてないです…｣
Aと由希は持久走の前日…体調の心配を思い出した｡
父親のことがあったからなのだろうか…
由希「(そっか…それで本田さんあんなに……)」
透｢お母さん､来たですよー！｣
咲｢来ました…｣
ありさ｢ジイさんが掃除までしてくれたから
やる事あんまねぇな｣
『初めまして、草摩Aです』
由希｢……｣
＿＿
由希Side
父親が死んで､母親が死んで…それでどうして､
どうして暗い影を落とさず
いつも普通にいたり
いつも笑顔で明るくいられるのだろう…
事故当日のことは覚えてる…授業中､教師に
呼ばれた彼女は少し会話をした後
教室から飛び出して行った｡
友人2人も彼女の後を追い
教室は一時騒然とした｡
そんな中【身内の人間が事故にあったかな？】
そんなことをぼんやり考えていた｡
そんなぼんやりとした意識の存在でしかなかった｡
本田透も…
なのに､今こうして同じ家に住んでいて近くにいて…
『おーい、由希…？』
透「立派なお花です！｣
由希｢…うん｣
一緒に笑っている自分がいるなんて…
不思議だ｡
由希Side(終)
＿＿
透｢あ､あれれ…？キレイにかざれません…｣
ありさ｢貸してみ？王子､そっち支えてな」
由希｢うん」
『少しまとめた方が良いかも…はい、輪ゴム』
ありさ｢お、サンキュ｣
＿＿
ASide
この子は…
本田透は…
頑張ったのね…
本当は辛い筈なのに…
よく、頑張ったね…
透ちゃんの気持ちは分かる…
だけど
分かるよなんて…
軽々しく言っちゃ駄目だよね…
立場は違うけど…
私も辛かった…
辛い気持ちは…
あるもんね…
心の奥底に閉ざしたいぐらい…
ASide(終)＿＿
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柚木葵(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» ありがとう！以外に紫呉オチって難しい…！ (2021年10月25日 21時) (
レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
koyuki_ko_deria(プロフ) - とても素敵な作品で更新楽しみにしてます！紫呉好きなので嬉しいです！次も気長に待ってます！ (2021年10月25日 19時) (レス) id: 1b6b08f5ef (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 白瀬さん» ありがとうございますm(__)mお気長にお待ち下さい！ (2021年10月6日 20時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - しぐれすごく好きなので、この小説があって良かったです！！しぐれとの絡みもあってすごくウホウホですwwwwww次楽しみにしてます！ (2021年10月6日 16時) (レス) @page21 id: c2d78d0b53 (このIDを非表示/違反報告)
月岩炎（ほむら）(プロフ) - 柚木葵さん» 自分のペースで更新を進めてください！私も更新頑張ります！最近忙しいので遅れるかも（汗） (2021年9月5日 13時) (レス) id: 61aa20e41a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木葵
| 作成日時：2021年9月5日 2時
