干支は ページ15
翌朝､楽羅は名残惜しそうに夾に
抱きつくも､相変わらず夾は
その場を逃れようともがいている｡
透｢朝からハリキってますねぇ！｣
紫呉｢そう言えば､楽羅の正体分かったかい？」
透｢あ､そう言えばまだです！｣
『透、見てれば分かるって…』
夾と楽羅はまだガーガーと言う
透｢あ！楽羅さん前！！前見てくださ…あ｣
紫呉｢楽羅ぁ！！｣
再び襖をぶち破った楽羅は､紫呉の怒声も
虚しく玄関へと走っていく｡
楽羅｢何よ…っ！夾くんなんか､夾くんなんか､
夾くんなんか…！大好きだぁ！！」
そのまま玄関のドアすらもぶち破った楽羅｡
しかしそこには新聞配達の男性がいて､
楽羅がそれに気付いた時には既に遅く……｡
楽羅｢あ！！｣
『男！！』
そのままトン……と男性にぶつかり､楽羅はボンッ！と爆発の
煙に包まれる｡
しかしそれが幸いしたのか､その隙に由希が男性を抑え
顔をずいっと近づける｡
由希｢おはようございます｡いい天気ですね｡
何か御用ですか……？」
｢あ､あの､朝刊を届け……忘れて…」
紫呉｢ナイスタイミング由希くん！そのまま青年の記憶が
ぶっとぶぐらい悩殺してしまえ！！」
透｢何か今日の草摩くんは一段と輝いています…」
『お、オーラが出てる』
案の定由希の美貌に目を奪われた男性は､
そのまま由希に新聞を預け去っていった｡
夾｢あ､危なかった…｡気ィつけろ楽羅！！」
紫呉｢人のこと言えんよ夾くん？」
楽羅｢ごめん…｡まさかあんなトコに男の人がいるなんて…」
煙が晴れ､変身した楽羅の姿を見て透は顔を輝かせ､思わず
抱き上げる｡
透｢紫呉さん分かりました！楽羅さんの正体は猪年です！｣
得意げに透はそう言って紫呉を見た
紫呉｢変身してから言われても…」
『なんで勝ち誇った顔して…｣
透｢そう言われると楽羅さんは常に一直線に走っていました。
これは猪の習性ですね！！｣
紫呉｢いや答えがわかってから推理されても」
透｢こんな…こんな可愛い猪だったなんて…感激です…っ｣
『はぁ、聞いてない…』
紫呉「別にいいけど…｣(汗)
透「楽羅さん､私少しだけどうしてそんなに夾くんのこと
好きかわかった気がします｡夾くんはステキな所をいっぱい
持ってるんですよね｣
楽羅｢っ！？夾くんの浮気者ー！！」
『あ、あれ…浮気は許すんじゃなかったの？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚木葵(プロフ) - 美憂さん» なぬっ、名前変換出来ていないだと？！確認するのであります！(( (2021年12月10日 10時) (
レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - 紅野もいいですよね。あっ、 所々名前変換出来てません。確認お願いします！！ (2021年12月10日 7時) (レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 美憂さん» 分かるなぁ…ボクは紅野推しだお (2021年12月8日 10時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - フルーツバスケット、今めっちゃハマってるアニメです！私は夾くん推しwww (2021年12月8日 6時) (レス) @page5 id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - まままさん» 気にしないで下さい！続編もありますので！ (2021年8月23日 15時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚木葵
| 作成日時：2021年8月14日 13時
