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落ちこぼれと一般人 ページ13

12月24日




乙骨「Aちゃん
真希さん」


『憂太…』
真希「何してんだ今週休講だろ」


乙骨「いやなんか落ち着かなくて…寮の人達も
全然いないし」





真希「2年は前から京都に遠征中だったからな
棘は3.4年と新宿でバックアップ」


『パンダは…学長のお気に入りだから多分
棘と一緒だよ』

乙骨「そっかぁ」






と、真希は先に部屋に戻って
Aと乙骨だけになった。






『聞かないんだね…』
乙骨「えっ?」


『気になってるんでしょ?なんでお姉ちゃんと
私が禪院家の一般人と落ちこぼれか…』

乙骨「いや……うん……はい…」





Aは過去を言った





『禪院家は御三家って呼ばれる呪術師の
家系なの。憂太、術師に必要な
最低限の素質って分かる?』



乙骨「えっ、何かな…」
『呪いが【見える】ことなの』

乙骨「あ、そっか」


『一般人でも死に際とか特殊な状況で
見えることがあるけどね。
私とお姉ちゃん、このダサい眼鏡がないと
呪いが見えないの』



乙骨「そうなんだ…」




と、Aは眼鏡をかけなおして
もう1つ話す






『で、私が一般人って言われるのは…
呪術師に必要な素質が1つもないの』

乙骨「っえ?」
『呪力なし、術式なし、見えてない…』


『京都校に居る双子のお姉ちゃんは
呪力があって。真希お姉ちゃんは
天与呪縛っていう生まれながら肉体に
強制された縛りがあるの』

乙骨「だから、あんなに身体能力が…』




Aはペットボトルを机に置いて
手の平を出す




『お姉ちゃん達には生まれ持っての才能がある…
だけど…私には何もなかった』


『今までの呪力は悟から貰ってたんだ…』
乙骨「え、五条先生から?」

『うん。週に2回だけ定期的にね…
この呪具も元から呪力が込められてるの』





黒板側に置いてある呪具を見ながら
Aは言った





『昔…私と似たような人が居たの。
10年前の夏ぐらいに死んだって聞いたけど…』

乙骨「似た人…?」

『小さい頃…その人に稽古をいつもつけて
くれてたんだ。名前は禪院甚爾だったかな。
お姉ちゃんと同じ天与呪縛だけど…なんか
特殊な人でね』

乙骨「そうなんだ…」

『…あ、話が脱線しちゃったね…えっと、
まぁ、お姉ちゃん2人には才能あるのに
私だけなかったの』




『真希の方は当主になってやるって言って、
出てって…真依の方も出てって…』

一般人→←宣戦布告



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柚木葵(プロフ) - よもぎ餅さん» ありがとうございます!お気長にお待ち下さい! (2021年5月15日 0時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅 - うへぁどタイプな作品?!好きです(*´ω`*)更新頑張ってくださいッッッ (2021年5月15日 0時) (レス) id: 719e5dac86 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - ランカさん» ありがとうございますm(_ _)mお気長にお待ち下さい! (2021年5月8日 22時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
ランカ(プロフ) - 凄く面白かったです!!お体に気を付けて更新頑張って下さい! (2021年5月8日 17時) (レス) id: 83fbbe917d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木葵 | 作成日時:2021年5月5日 3時

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