実に美しい ページ9
『しかし、救いの鐘の魅力は
その美しさのみにあらず』
全員「えっ？」
ロロ「お忘れかね。救いの鐘は我が校の大切な
魔法道具なのだよ」
『この鐘には魔力が込められている…そして鐘が奏でる音も
魔力を帯びているの』
と、花の街を見ながら言った
ロロ「鐘の音が響くことで街中に魔力を行き渡らせ
それが花の街の人々の守っているのだよ」
『はるか昔、街には恐ろしい【災厄】が訪れた時も
この鐘が救ってくれたと言われてるの…故に救いの鐘、ね』
マレウス「街1つを救った？鐘の音色でか？」
『えぇ。ナイトレイブンカレッジにある闇の鏡に
底知れぬ魔力が宿ってるように…救いの鐘とその音色にも
また、強大な魔力が宿っているということよ』
花の街には珍しい魔法植物が多く育つ
何故かと言うと…
救いの鐘の音のお陰でもある
ロロ「鐘の音により街中に満たされた魔力を糧に
魔法植物達はスクスクと葉を伸ばす」
『余所ではすぐに枯れてしまう、美しい魔法植物が彩る
街並み…他の街では見ることの出来ない景色ね』
鐘の音と其れが齎す美しい花々が
街に住む者達の心の拠り所となっている
アズール「なんと、素晴らしいですね！このあと
花に溢れた街を実際に目に出来るのが非常に楽しみです」
ロロ「朝と昼と晩の日に3度、決まった時間に鐘撞き係が
撞くというのが古くからの習わしだ。先は昼の音だな」
『朝は私が鳴らしたわ…昼は係の誰かね』
この荘厳な音色で街の目を覚まし、心を弾ませ
そして帰路につかせる
ルーク「なるほど、この街に住む全員が大切な鐘の音を聴き
それに従い規則正しい生活を送る…実に美しい営みだ！
それに皆、ご覧よ。鐘の向こうに広がる景色を」
エペル「鐘の向こう？……うわ、たっか！」
鐘の向こうを見たら
かなりの高さに背中がゾワゾワする生徒が数名
塔の下にいる人が豆粒くらい小さく見える程だ
ルーク「街並みが一望出来るね。此処からの景色は実に
ボーテだ！街の手前でキラキラと輝いているのは川かな？」
『えぇ。ノーブルベルカレッジは大きな川の中州に
作られてるからね』
ロロ「【ソレイユ川】と言ってね。非常に大きな川の
1部なのだよ」
学園と街とは、ソレイユ川に架かった4つの橋で
繋がっており
この美しい街並みも花の街の誇りだそうだ
ジャミル「なるほどな」
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ぬ - ホントに好きです。ムスメ3さんと同意見ですホントに幸せです (1月3日 2時) (
レス) @page25 id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - ありがとう、エスメラルダモチーフの夢主待ってたんだ (9月29日 22時) (レス) id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木葵
| 作成日時：2023年9月29日 22時
