LADY 《紫》 (ページ47)

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lady forty-seven ページ47

頭ん中… どうかなりそうや｡

悪い空気の部屋に呼び出され、ただあの雑誌の一部見せられ、…

楽屋に戻ったところ

渋谷｢何やったん？｣

村上｢すばる｡… ｣

見せたそれを見て
すばるも同じ状態で…

ただ何も言えへんかった｡

渋谷｢村上信五同棲女性に騙される？｣

全部
全部

Aんことばっか。

渋谷｢ｯ！これｯ！？｣

しまいにはいつしたんか分からへん。
他の男との写真があった｡

しかも、それ…

渋谷｢これ、書いた奴ともしたんか?! あいつ｣

明らかに怒りを見せとるすばる。

渋谷｢… 行くわ。事情聞きに｡｣

村上｢俺も行く。｣

おかしいって気づいたのは
俺もすばるも同じ｡

一般人のAがこんなさらけ出しになっとんのって

あかんちゃうの？

＿＿＿＿

＿＿

記者｢あぁ… どうも。私が書かせて頂きました｡｣

渋谷｢聞きに来たんやけど…これ。｣

記者｢早速怒られましたか笑村上さん｡｣

悪びれもなくただ笑う男に怒りがこみ上げる。

でもここで手ぇ上げたらあかん。

渋谷｢んやとお前ｯ｢すばる｡(村上)｣

今にも殴りかかりそうなすばるを抑える｡
お前なぁ、俺より落ち着きないやんか。

嬉しいで。
怒ってくれるのは。

記者｢これですね、明らかにおかしいでしょう？｣

村上｢訴えられてもいい内容ですね。｣

記者｢まぁそうですね。でもこれは全部Aさんから聞いた真実ですよ？｣

真実｡

思ってた以上に心の奥まで響いた｡

記者｢もちろん、俺ともしてくれました｡いい女すね。｣

渋谷｢ｯ！… ｣

もうあかん｡
俺ずっと信じとったのに…

こんな衝撃…
今までにないもん食らったで｡

記者｢でも、全部嘘ですよ。彼女の。｣

村上｢え？｣

記者｢泣いてていい写真取れないんですよね｡抱いてる時。｣

村上｢… どういうことや？｣

記者｢きっと村上さんの事思ってたんだってこと痛いくらい分かりました｡

彼女の貯金半分かっさらってきましたよ｡｣

全部聞いた｡
Aが俺のためにこんなことしてくれてたんやて。

最後まで彼女は自分の身体を犠牲にして。

男と別れて
自宅に寄る｡
すばるは先に帰らせた｡

やっぱり…綺麗にAの私物は全て持ってかれてて

携帯に連絡しても

もう… ｡

"この番号は現在使われておりません。"

虚しい声が耳元から聞こえてきただけやった。

店に行っても

辞めた言うて…

どこに消えたんや？