lady thirty-eight ページ38
安田｢あ、信ちゃん｡ おはよ。｣
楽屋着いてすぐ
ヤスが明るく挨拶してくれた｡
1人の人の視線が強く刺さる。
あかん… 見きれへん。
村上｢ヤス… ｡ すばる 何か機嫌悪ない？｣
安田｢渋やん? そんなことないと思うで？｣
陽気に鼻歌歌うてる程機嫌良くはないけどな。
ってヤスが笑うからやっぱり… なんか怖いわ。
昨日あんなに浮かれとったのは、
Aと会うためで
しょっちゅう携帯気にして電話して、
そんなすばるから
昨日あんな風に奪ってしもて…
黙っとるわけないがな。
あの男がな｡
渋谷｢おい｡村上！｣
安田｢あ。｣
諦めてすばるの元により
隣に座る。
渋谷｢手ぇ出すな？やと…？ どゆ意味やねん｡ ちゃんと説明してくれや。｣
村上｢… その時はちゃうねん。｣
渋谷｢その時？｣
村上｢必死やってん｡ お前が襲おうとするからな?! そら、好きな女をほっとく訳ないやんな？｣
渋谷｢好きな女? ｣
村上｢あ… や。すばる… ｣
渋谷｢あぁ、…そういうことか。お前が… ｡ そうか 笑｣
急に優しく笑い出して
ちょっと引き気味になる。
渋谷｢Aが、唯一後悔した相手がなぁ 笑 ｣
村上｢はぁ？もうわからん話辞めてくれや… それより、すばるは何で｡｣
渋谷｢あー…2日くらい前？の深夜にな たまたまコンビニで見つけてん。俺の一目惚れ｡｣
2日前？
それ… あの店のスタッフやらとAが一緒やった日｡
村上｢それ、ほんま？｣
渋谷｢ほんま。 無理やり飲み誘うてな笑
終わる頃は朝やったかな？
携帯見て急に立ち上がって出ていってもうたんよ。｣
携帯見て？
それなら、 その時にはもう俺のLINE見てるってことか。
渋谷｢んでそん時貰ったんのがこれ。｣
渡されたのは
あの店の柄模様の… 名刺｡
渋谷｢なんや…ヒナやったんか。笑｣
村上｢… すばる？｣
渋谷｢いや、な？俺 騙されてたんかと思たわ笑
ヒナの彼女に手ぇ出そうとしたんか？って焦ってもうた笑｣
既に出そうとしとったやんか！！
俺がいなかったらそん時 …
渋谷｢で、どうしたん？あの嬢ちゃん｡
男に媚って生きてたんちゃうの？｣
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年7月8日 14時
