オモチャ "green" (ページ33)

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ﾆｾﾘページ33

大倉「ん…｡帰らんでええの？」

「あたしん家一人暮らしだよ？」

寝ぼけてる大倉｡
まだねむそうだ。

大倉「…はよ言えやんそんなこと。わざわざ金かけてまで泊まるとこちゃうやん笑」

「… 何あんた､それ、あたしん家ですればよかったみたいな言い方に聞こえるんですけど…」

大倉「そーいぅとるんですぅ！」

ベー。ってする大倉

なんて生意気なやつ。
そのほっぺをつねった

大倉「痛っ痛たたっ！痛いっ！」

「あんた､あたしより4つ年下のくせに生意気。」

大倉「え？… A､そんな年上やったん？」

はっ！しまったッ！

大倉「んー…となると横山くんとかすばるくんと同級生かー…」

「あ。…そう… なんだ…ね。笑」

ぎこちなく笑うあたしに

はっとした大倉は

急に甘えてきた。

大倉「そんなことより帰らんでええんなら朝まで寝てよ？」

ぎゅうって抱きついてくる

メンバーの話をついしてしまって機嫌悪くしちゃいけないと思ったんだろうな…

大倉「俺、帰りたない。」

「あんた演技うまいもんよね笑」

流石に呆れてくるよ。

大倉「それはAもやろ？」

「は？」

大倉「好きなんてさ。ホンマにしてしもて俺やる気上がってんけどな笑」

「…まじ引く。」

あえてそう言わなきゃバレる気がした。

自分でもわからない｡

さっきの

好きが､

ほんとか嘘か…

大倉「はー。ホンマうざー。あんなに俺のこと求めてるん誰やっけ?」

は？は？

ってうざい顔してくるこいつを引きはがす。

大倉「A？」

「大倉｡恋人のフリ｡あれまだ続いてるわけよね？」

大倉「ん？あぁうん。メンバーとかにはとりあえずそうしとるし､事務所にも。」

「だったら… その嘘､突き通そうね？」

大倉「え？」

「あなたの偽の恋人してあげる。」

すばるに言ったんだもん。

彼と付き合ってるって…
ならできる限りの嘘はしなくちゃ｡

大倉「ホンマに言うとるん？」

「ほんと。だからさ、あんたさっさと彼女さんと話し合いなよ｡」

大倉「え？」

「将来あんたの隣にいるのって彼女でしょ？終わらすでしょ､あたしとの関係。」

ふふんってごまかし笑い。

大倉はまだ離してないじゃん。
彼女のこと。

なら届くよ。

大倉「終わらす。…」

「うん。」

寂しくなるけど…
ほんとに寂しいけど。

そんな都合のいいこと言えない｡
所詮玩具だから。