ｺﾄﾞﾓ ページ30
『どうして … すばる。
あたしが何かした？』
あの部屋で…
どんなに俺の帰りが遅くても
待ってたA
でもそれも我慢の限界やったみたいで、
泣きそうな顔で､…
『さよなら。』
勝手に去っていった｡
Aとの出会いは高校時代。
俺がJrの時から
お互い惹かれて、
デビュー近くに付き合い始めた。
ほんでも、
デビューしてからの俺達はちょっとずつ知名度も上がってて
そりぁ女の子達も集まるわな。
調子のってた｡
でもまだまだ苦労してて
そばで何度もAは
『すばるの歌はきっと皆が聞いてすごいと思うよ。
大丈夫｡
その時がくる。』
って…
支えてくれてた人。
そんな子おるんのに…
もう俺はその頃から､別の人もいた。
ほかの女が俺を呼ぶ声。
嫌とも思わんくて｡
いくらでも抱いた…
誰でもええって｡
寂しかったんとちゃう。
Aが悪いんちゃうのに､
勝手に俺が女の誘惑に負けて
罪悪感あったのに
それにも慣れてしもて
家に帰らへん時もあった｡
どんな気待ちで待っとったんやろ。
仕事って。
言うとったけど､Aはそんなこと
嘘…ってすぐ気づいた。
今更後悔。
あの時もっとAとむきあってれば。
もっと俺が大人だったら。
もっと… ありがとうって伝えたかった｡
有名になるまで苦労してた日々
隣にいてくれた時間は
長すぎて。
あっけなくお前に振られた時
初めて泣いたんや。
あの時の俺…ほんま惨めやな。
「あんなエエ女 今まで出会ってへんからな。」
ﾏﾈ「Aちゃんですか？」
「せやで。あいつはほんまええ子やもん。大倉には勿体ないほどな。」
別にお前に悪いとこあったんちゃうで。
ただ俺が､ バカみたいに浮かれてただけで。
ﾏﾈ「渋谷さん。」
何か言いたそうな俺の名前呼ぶけど
そんな俺を察してか
やっぱり何も言わなかった｡
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Tarn - 完結おめでとうございます！ 楽しく見させていただきました★ 次の作品も楽しみにしてます(o^^o) (2017年1月8日 9時) (
レス) id: 01b5050dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2016年11月13日 23時
