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横山「また喧嘩したん?」


「前より増えた。喧嘩したくないのにしてしまうの。」


横山「仲直り出来るんやったらそれでええんちゃうか?」


俺らも基本喧嘩ばっかやしぃ。て隣で呟くヨコ。


今回は、、できそうにないなぁ。


「ヨコ…あんたにはあたしが信五の事好きに見える?」


横山「見える見える。めっちゃ!!あ、惚気ならいらんからな!」



「…好きなのにね、分かってくれないの。」

横山「あぁ、あれやな。ヒナは俺達が見えへんとこも見えてんのやろ。今までお前に一途やったんから」


ニコッと笑って言うから大人だなぁと不意に思う。




横山「原因すばるやろ?」

「?!」




横山「せやけどなぁ…ホンマ自分の気持ちに正直になったがエエで。中途半端じゃどっちも失うで。」




ヨコのその言葉がズシンと私を重くした。



もう一度よく考える。
一人になってもう一度…


そして悩んだ末に一人に電話した。





「渡り廊下で待ってるから来て。」




ただそれだけ。あなたに伝えたいことがある。




?「なんや?」



茶髪に

ぱっちり二重の

ハスキーな声。




あたしの大好きな大好きな恋人。



「喧嘩の度に信五はいつも言うよね?俺のことどう思っとるんって。」


村上「そやな。」


「あたし、大好きだよ?だけど…そうじゃないって気づいてるんだね?」


村上「遅かったんやなぁ俺。って今更後悔しとるわ。」




乱暴に自分の髪をくしゃくしゃてする信五。



「ごめんなさい。あたし信五より大好きな人がいるのかも。」



村上「かもじゃなくって、そーやろ!」


そこでどつくなっ!しかもちょいガチじゃん!




思ってたより眩しい笑顔を向けてくれた彼に安心する




村上「どーせなら思いっきりふれ」


申し訳ないけど…
言いたい事沢山あるけど


一番伝えたかったことだけ。


「信五の事がほんとに大好きでした。」



村上「ん。ありがと。」


やっぱりいつもみたいにあたしの大好きな笑顔を見せてくれた。


そしてあたしの前から去っていく。
後悔はないよ…



ありがと


いつも優しくしてくれて、


沢山の思い出くれて。



私達にはまだまだ足りない所ばっかで

喧嘩も多かった

でも笑いあえたことは凄く嬉しかった。



それでも今は…



この涙をぬぐってくれるあの人を想ってる…

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作者名:りりん∞ | 作成日時:2015年3月20日 18時

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