枯れた涙跡《赤》 (ページ26)

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26→subaru ページ26

登校中…

見慣れた校内。

いつもの後ろ姿。

すぐ見つけて、早足で追いつく。

渋谷「ん、…」

隣に並んでみる。

「あ、渋谷君おはよう‼︎」

今日も朝から可愛い笑顔をいただきました。

昨日…俺早よ帰ったから知らんけど、

ヒナと仲ようできたんやろな。

「渋谷君、いつもバイトしてたのに大丈夫だったの？」

バイトなんか…

嘘に決まっとるわ。

お前ら2人見たくなかったから、逃げたんや。

はぁ。。

鈍。

渋谷「別に。大丈夫…」

「そか。わざわざごめんね！いつも。」

ほんまに謝るこいつに腹ただしいとも思わへん。

むしろ、こっちが罪悪感…

Aのそばにおれるんは…

いつまでなんやろ。

ヒナとより戻したら…

Aは俺の好きな笑顔を見してくれるん？

渋谷「昨日、どーやったん？」

聞きたくもない…

けれど、聞くしかできない。

何やっても俺は、

その花を手にすることはできないんよな？

・

「あのね、…」

・

「信五とより戻した。」

ん、…

遅かった。