人波をかき分けて ◎ ページ36
※ ◎はあなたsaidです。
ｽﾀｯﾌ｢はい、出来ましたよ｡｣
にこやかに微笑むメイクアーティスト｡
鏡に映る自分の後ろに
お母さんが涙目になってる｡
A母｢綺麗ねぇ ｣
｢ふふふｯ // ｣
するとｽﾀｯﾌに呼ばれた彼が部屋に入ってきた。
大倉｢うわぁぁぁ！ ｣
ただただ わぁあ って言ってるだけじゃん
大倉｢綺麗や… ｣
｢忠義君… ｣
大倉｢あ、それ駄目や言うたろ。｣
近づき、お母さんがいる前なのに遠慮なく抱きしめられる。
大倉｢ちゃんと旦那さんやから、あなた って呼んでくれんと。｣
いちいちだるい男だなぁなんて思いつつも
白いタキシード姿が物凄く似合ってて
また惚れ込んでしまう。
A母｢仲良いわねぇ…もう 笑｣
ちょっと気まずそうにその部屋を出ていくお母さん｡
部屋にはあたしと忠義君二人だけになり、出番まで待つ。
どうしてもモヤモヤが取れない。
大倉｢緊張しとる？｣
｢うん。そうみたい…｣
鏡映る自分の表情がこんなに不安げなのは
それだけじゃないってもう分かってる。
大倉｢まる、来てくれんのかな。｣
話題にしたくもないはずなのに
忠義君が優しい顔して呟く。
｢え？｣
大倉｢Aはその事も心配してるんちゃう？｣
｢あ、 … ｯ 笑｣
大倉｢だってあの食事の日から変やなんやもん｣
お母さんが、
店にきてすぐ放った言葉が
懐かしい人の名前で｡
A母『ねぇ！さっき隆ちゃんに会ったわ！ほんとに変わらないわね、』
『え、隆平に？』
A母『そうよもう…益々男らしくなってたのよ…』
お母さんは、ほんとに隆平のこと可愛がってもんね。
隆平の話してる最中ずっと頬が緩りっぱなしなんだもん｡
あれから隆平のこと思い出して｡
カレンダーの事も思い出した。
書いたのに、覚えてくれてんのかなって。
大倉｢まるなら来るで、きっと 笑｣
忠義君はあたしの不安を取り除こうと言ってくれる｡
｢そうだね、 どうしよう！スピーチちゃんと言えるかなぁ｣
泣きそうな感じ｡
だけど笑いながら話題を変える。
大倉｢… ﾌｯ 笑 大丈夫やで…｣
忠義君の掌があたしの頭を撫でる｡
大丈夫｡ 後悔はしてない。
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りりん∞(プロフ) - 黒雪 アリスさん» まるちゃんのカッコ良さが伝わったのであれば嬉しいです笑 (2017年12月3日 16時) (
レス) id: bd771ac0b2 (このIDを非表示/違反報告)
黒雪 アリス - 丸ちゃん、カッコイイ。 (2017年12月3日 4時) (レス) id: 38a8dac152 (このIDを非表示/違反報告)
りりん∞(プロフ) - わいさん» 有難うございます（ ; ; ）遅いと思いますが、完結はさせたいので精一杯頑張ります (^^) (2017年10月18日 18時) (レス) id: bd771ac0b2 (このIDを非表示/違反報告)
わい - はじめまして(*^^*)楽しく読ませてもらいました！続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2017年10月17日 0時) (レス) id: 397f5c791b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりん∞
| 作成日時：2017年10月14日 18時
