来世で憧れの警察官になったのはいいんだが...【男主】 Second

55話 ページ10

予想外の電話の相手に驚きが隠せず、
声が裏声になってしまったが、
そんな事気にしないのか、久しぶりだね
と携帯越しからやっぱり優作さんの声が聞こえた。


『何で…えっ、名前教えましたっけ？』


優｢アメリカでの事件の事を少し考えればわかることだよ、それで、今どこに？｣


『今ですか？日本での自宅ですけど…』


優｢おや…それは残念だ、今丁度アメリカにいてね、君がアメリカにあれば是非会おうと思ってたんだが…｣


『あー…それはすみません…ていうか、なんで手紙を日本に送ったんですか？普通アメリカなはずじゃ…』


優｢…あ…有希子かもしれないね、すまない、こちらの不具合だったようだ｣


電話越しに、綺麗なソプラノの声が聞こえたので、きっと近くに有希子さんがいるんだろうけど、流石天然有希子さん。


優｢そういえば、新一にはもうあったかい？｣


『あの時の子供ですか？いえ…まだですけど…確かあの時番号書いた紙渡したはずですけど』


優｢あぁ、あれなら私が持ってるよ、新一には、自分から君に会って欲しいからね｣


『あ、成程…それで、新一君は今何歳に？』


優｢もうそろそろ高校二年生だ
帝丹高校に行くと言っていたよ。｣


『帝丹高校…自宅の近くですね、時間があれば行ってみます』


優｢あぁ、そうしてあげてくれ、それで｢まだ電話してるのー？｣…悪いね、プリンセスが呼んでるみたいだ｣


『いいですよw 一応この番号登録しときますね』


優｢あぁ、頼むよ｣


『はい、じゃあ』


電話を切り、自分の携帯を少し見つめる。



『やっぱりイケボだなぁ…辛み…』

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