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翌日。俺はちゃんとした部屋で、ちゃんとしたベットで寝たはずなのに..。
なぜか寝不足であった。頭が悶々として寝付く事が出来なかった。
朝、神谷さんが朝食を作ってくれていたが..終始無言の食事。
もともと小食の俺は、さらに喉を通りにくい時間になっていた。
俺の仕事は資料となるビデオ撮り。さらに神谷さんのちょっとしたお世話係。
あーーいやだーーーー、めんどくせぇ。
とりあえず神谷さんの車で一緒に現場へ向かう事になった。
ってかマネージャーさんいるんじゃなかったけ..?
神谷「俺らの業界は、都心から離れる仕事以外はほぼ自力移動が多い。
どんなベテランの人であってもね」
『へ、へぇーそうなんですか..』
あまりこの人の前では考え事しない方がいいな。
そうこうしているうちにアフレコスタジオに到着した。
今日は1日、ここに缶詰になるらしい。神谷さんのマネージャーさんの姿も見えた。
マネ「神谷さん、A君。おはようございます」
『おはようございます』
神谷「...てめー、騙したな?あ?」
マネ「へっ?!な、何のことでしょうか..??」
マネージャーさんは俺より嘘が下手くそだな。かわいそうだ。
普段はマネージャーさんが来ることは無いらしいけど、今日は俺がお世話を
するにあたってどう動くのかを見て学ぶそうだ。
マネ「ってことで、A君!がんばってね」
『はい..あれ?いない』
マネ「ん?ああ、先にスタジオ入ったのかな?」
...どんだけ勝手なんだか、まったく。○KKOさん並みだ、どんだけ〜〜。
マネ「(笑)、仕事に対しては人一倍厳しい人だからね」
『え.....声出てました?』
マネ「いや?顔で分かるよ(笑)
今はそういう風に思えないかもしれないけど、誰よりも面倒見がよくて。
他人に優しく、自分に厳しい。それが神谷さんだからね」
『はぁ...』
とりあえず中に入ろうと言われ、マネージャーさんの後ろをついて行った。
中はいくつかのスタジオブースに分かれていて、ちょっと迷子になりそうだった。
マネ「今日のメインスタジオはここ。間違えないようにね?」
『はい、分かりました』
マネージャーさんが扉を開けるとまあまあの人数の大人がいた。
神谷さんもその中に混じって談笑している。
マネ「僕、監督さんに挨拶してくるから。ちょっと待っててね」
『えっ?!あ、ちょっと...』
置き去りにされた。まじかよーーこの後どうすんだよーー。
?「あれ?君、新人さん?」
すると後ろから誰かに声をかけられた。
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ちゃら - 凄い面白くて感動しました!素晴らしい作品をありがとうございます! (2018年3月19日 8時) (レス) id: b7f29ff674 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごく面白かったです!最後、泣きました。 (2017年7月19日 21時) (レス) id: 2014ee90c2 (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - ゆうとさん» コメントありがとうございます(^ ^)! (2017年1月30日 0時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと - 完結おめでとうございます。面白かったです。 (2017年1月29日 23時) (レス) id: 198d87855b (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - あんみつさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて何より嬉しいです(^^) (2017年1月21日 23時) (レス) id: b63e7ea894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shima | 作成日時:2016年10月10日 21時