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8月上旬、ついにこの日が来てしまった。
俺は最低限の荷物を持って事務所へ向かった。
ここでスタッフの方と待ち合わせして、密着させてもらう人の所へ行くそうだ。
地下の駐車場で待っていると、1台のワゴン車が横付けされ停まった。
スタッフ「おう！A、おはよう」
『...はよざいます』
スタッフ「んだよ、テンション低いな〜(笑)さ、乗った乗った！」
俺を乗せたワゴン車は目的の場所へと走り出した。
ここから15分程の場所らしい、なんだっけな..あお、、ま、どうでもいいか。
『あのー、』
スタッフ「んー？」
『何で...社長は、ぼ、俺を選んだんですか？』
スタッフ「さあなぁ、俺も詳しくは聞いてないが...
A、まだ無理して俺とか言ってんのか？」
『む、無理なんてしてないですからっ』
スタッフ「そうか〜？俺はそのままのAが1番いいと思うけどな」
『...何も知らないくせに』
スタッフ「え？」
『いや、何も..』
そうこうしていると目的地に到着したようだ。
場所は青山、どうやら青二プロダクションという所らしい。
俺は生憎、アニメとか声優とかそういうのには滅法弱い。
密着させてもらう声優さんの名前も数日前に聞いていたけど、すっかり忘れた。
後輩のアニメ好きなジュニアたちからは、耳にタコが出来るほど「羨ましい！」と
叫ばれた。この業界ではなかなか名の知れた人らしい。ま、忘れたけど。
ビルの中へ入ると、アニメのポスターやら何やら貼りまくってあって
まあまあの人数のスタッフの人達が電話対応などの仕事に追われていた。
待ち合わせの部屋がある2Fへ行くまでに、女性の目線が痛いほど刺さった。
ったく、見せもんじゃねえっつーの。
スタッフ「失礼します」
スタッフの人がノックして扉を開けた先には、いかにも偉いって感じの人と
30代半ば〜後半ぐらいの男性が座っていた。
『初めまして』
？「初めまして」
スタッフ「...おい、A。名前くらい名乗らないか」
『え、ああ。竹崎Aです』
神谷「青二プロダクション所属の神谷浩史です」
そう、これが神谷さんとの出会いだった。
第一印象は...無愛想な人。目が笑ってない人。
まあ俺もだいたい同じように思われてるんだろうけど。
スタッフ「今回は私どもの企画にご理解とご協力を賜りまして
本当にありがとうございます。3ヶ月、よろしくお願いします」
社長「いえいえ、こちらこそ。新しい事に臨むのはいい事ですからね」
...なーんか、変な空気だな。これ、、。
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ちゃら - 凄い面白くて感動しました！素晴らしい作品をありがとうございます！ (2018年3月19日 8時) (
レス) id: b7f29ff674 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - 完結おめでとうございます！！すごく面白かったです！最後、泣きました。 (2017年7月19日 21時) (レス) id: 2014ee90c2 (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - ゆうとさん» コメントありがとうございます(^ ^)！ (2017年1月30日 0時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと - 完結おめでとうございます。面白かったです。 (2017年1月29日 23時) (レス) id: 198d87855b (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - あんみつさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて何より嬉しいです(^^) (2017年1月21日 23時) (レス) id: b63e7ea894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shima | 作成日時：2016年10月10日 21時
