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『...』
二宮「...」
『..二宮君?』
二宮「..下野さん、」
下野「え、あ、はい」
二宮「可愛い可愛い後輩の顔が見たくなって会いに行くのは..おかしい事ですかね〜?」
『へっ?』
下野「そんな事はないとおもいますけど..ねぇ?」
日野「可愛がってる後輩なら気になりますよね、どうしてるかな〜とか」
二宮「ですよね〜?....、そういう事です」
『...松本君も?』
二宮「どっちかというと言いだしっぺはJです(笑)」
『そうですか』
深く考えすぎていたんだろうか..、二宮君と松本君は俺の様子を見に来ただけだという。
みんないい感じにお酒が回ってきたころ、二宮君がぶっこんだ質問をした。
二宮「あの〜!この際なんで聞いてみたいんですけど!」
木村「何ですか〜?」
二宮「声優のみなさんって、ぶっちゃけ実写化ってどう思ってますか?」
『っ、げほっ、』
二宮君、すごい事聞くな。おもわず咳込んでしまった。
小野「うーーん..、俺は肯定も否定もしないですかね」
岡本「僕もー!!」
日野「確かにやってみないと分からない部分ではあるしね」
木村「実写化されて面白かったやつはいくつもありますしね!」
福山「あ゛っ!!」
小野「なに?!じゅんじゅん、なに?!!」
福山「..殺センセー!!」
二宮「え?あ!そうなんですかっ?!!」
福山「...」
二宮「...」
福山・二宮「ヌゥッルッフッフッフッフッフッ」
岡本「せ、センセー!!」
日野「すげ、コラボしてる(笑)」
木村「何かアニメ化もされて実写化もされた作品ってたくさんあるけど、
俳優、声優同士の交流ってなかなか無いですよね」
二宮「確かに..そういうのもっと増えるといいですよね」
小野「そうですね、色々可能性が広がるっていうか..」
『可能性..』
二宮「ん?」
『二宮君はジャニーズじゃないですか、嵐じゃないですか』
二宮「A?」
日野「..A君?」
『俺は..そんな事する必要ないと思いますだって...あっ....、』
二宮「A...」
『っ、すいません。ちょっと頭冷やしてきます』
俺はその場に居たたまれなくなって、足早に個室を出て行った。
店の出入口を抜けると、少し涼しくなった夜風が頬を掠めた。
何で..あんな事言っちゃったんだろう。
でも何となく、二宮君が遠くに行っちゃう気がして少し怖かった。
俺はジャニーズであり、俳優でも声優でもタレントでもない。
その軸から違う所へ行こうとしたように見えた二宮君を、俺は見逃せなかったんだ。
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ちゃら - 凄い面白くて感動しました!素晴らしい作品をありがとうございます! (2018年3月19日 8時) (レス) id: b7f29ff674 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごく面白かったです!最後、泣きました。 (2017年7月19日 21時) (レス) id: 2014ee90c2 (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - ゆうとさん» コメントありがとうございます(^ ^)! (2017年1月30日 0時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと - 完結おめでとうございます。面白かったです。 (2017年1月29日 23時) (レス) id: 198d87855b (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - あんみつさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて何より嬉しいです(^^) (2017年1月21日 23時) (レス) id: b63e7ea894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shima | 作成日時:2016年10月10日 21時