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神谷side

結局俺は小野君も一緒に乗せて行く羽目に..全く調子いいんだから。
助手席に小野君、後部座席に竹崎君を乗せて次の現場のアフレコスタジオへと出発した。

神谷「俺が車じゃなかったらどうするつもりだったの?」

小野「まあその時は電車か、タクシー拾いますけど...
神谷さん、ラジオ収録に車以外で来たことないでしょ?」

神谷「...ッチ」

小野「えっ?!舌打ち??!」

神谷「..次の現場は、あれだね。かなり賑やかしだよね」

小野「確かに(笑)」

神谷「...」

小野「...」

神谷「..何か聞きたそうだね?」

小野「あ、分かります?」

神谷「分かるわ、あからさまだわ(笑)」

小野「A君との生活、どうですか?」

神谷「直球だな、どうって...まだ数日しか経ってないしね。
...というか本人いる前でこの話ってどうなの?」

小野「え〜そうですか?A君は......」

後部座席に乗っている竹崎君の方へちらりと小野君が振り返ったが、返事がない。

神谷「??どうかした?」

小野「..寝てる(笑)」

神谷「え?」

バックミラーを少しだけずらして見ると、ドアに寄りかかって熟睡していた。

小野「疲れてるんだね」

神谷「だろうね..慣れない場所に放り込まれてストレス溜まらない訳ないし」

小野「..で、どんな感じなんですか?」

神谷「どんなって、なんせ20も離れてるからさ」

小野「20かぁ〜、息子ですって言っても通じる年齢差ですもんね」

神谷「え〜〜〜〜〜〜」

小野「だって神谷さんが21の時の子供だったら、辻褄合うでしょ?」

神谷「..俺達と業種は違うけどさ、なんか..俺の若い頃に似てる気がする」

小野「あ、逸らされた(笑)若さで出来る事もありますしね」

神谷「うん、それに...何か抱えてる気がする。竹崎君」

小野「抱えてる?何をですか?」

神谷「分からん、何となくそう感じただけ」

小野「ほぉ〜〜ってか神谷さん、何でA君って呼んでないんですか?」

神谷「えっ?別にどっちだっていいんじゃないの?」

小野「名前で呼んであげて下さいよ〜?その方が距離縮まるんじゃないですか?」

神谷「縮めるって..あっちだって仕事で来てるんだし、仲良くなる企画でもないし」

小野「神谷さん、さっき自分で言ったじゃないですかw」

神谷「何を?」

小野「若い頃の自分に似てるって、業種は違えど先輩からの圧って
辛く感じませんでしたか?」

神谷「...ん、」

この時の俺は、自分の勘が的中してしまうなんて思ってもみなかった。

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ちゃら - 凄い面白くて感動しました!素晴らしい作品をありがとうございます! (2018年3月19日 8時) (レス) id: b7f29ff674 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごく面白かったです!最後、泣きました。 (2017年7月19日 21時) (レス) id: 2014ee90c2 (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - ゆうとさん» コメントありがとうございます(^ ^)! (2017年1月30日 0時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
ゆうと - 完結おめでとうございます。面白かったです。 (2017年1月29日 23時) (レス) id: 198d87855b (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - あんみつさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて何より嬉しいです(^^) (2017年1月21日 23時) (レス) id: b63e7ea894 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shima | 作成日時:2016年10月10日 21時

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