41 最終話 ページ44
東京駅に着いて、下野さんと2人で改札を出た。
斜め後ろを歩く私から見える下野さんの背中は、以前よりも大きく広く見えた気がした。
下野「これから、よろしくね？」
そう言って下野さんは私に手を差し伸べた。
私は『はい』と返事をして下野さんの手をとった。
下野「ねぇ、このままデートしない？」
『デ、デートですか//』
下野「Aちゃん、デートで照れてたらこの先もたないよ？(笑)」
『ｂ、別に照れてなんかっ！！...ないです』
下野「(笑)、じゃっ行こう！」
下野さんは私の手を引っ張って、ズンズンと歩き出した。
下野「どこ行きたい？」
『えっ、えっと...下野さんは？』
下野「Aちゃんと一緒ならどこでもいい♪」
『え〜〜〜〜』
下野「ｗｗ」
『笑ってないで考えてｋ....あれ？』
下野「どした？」
私は見覚えのあるシルエットが目に入って、思わず足を止めた。
偶然にもその人もこちらを凝視して固まっている。
下野「....あ」
『...やっぱり』
梶「.....なーにしてんの♪」
私達はその後、有無を言わされない勢いで梶さんに連行されて行った。
・
・
・
1年後...
『えっと、ワックス入れたしスプレー入れたしメイク道具も..』
私は堂本さんのお店を辞めて、アイムエンタープライズ専属のヘアメイクとして
日々働いていた。
今日は下野さんら、アイムエンタープライズ所属の声優さんが数名出演される
イベントに同行する事になっていた。
『おはようございます、宜しくお願いしまーす』
神谷「あ〜！Aちゃん、久しぶりだね〜♪」
『神谷さん！おはようございます！』
小野「僕もいるよ〜ｗｗ」
『あっ、小野さん！おはようございますっ』
神谷「しっかし、アイムはいいよな〜。
こんな可愛い専属ヘアメイク付けてるんだもんな〜」
小野「羨ましいっすよね〜」
『いやいやっ、そんな事ｎ、』
下野「ちょ、ちょっとちょっと！2人して何口説いてるんですかっ」
小野「でたでた、下野君ｗ」
神谷「あ〜あ、何かここ一気に暑くなったなぁ、あっち行こ〜(笑)」
神谷さんと小野さんはニヤリと笑顔を浮かべながら、隣の部屋へと移って行った。
下野「気をつけなよ？あの2人は目を離すと..」
『大丈夫だよｗ私は紘君しか見てないからっ』
下野「..そういう事、こんな所で言っちゃダメｗ」
『はーい(笑)』
・
私の瞳には、もう貴方しか映ってない
だから、これからは同じ景色を2人でたくさん見ていこう？
2人の明るい未来も一緒に......
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Shima(プロフ) - すみかさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです(^ ^) (2016年8月23日 16時) (
レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
すみか - とてもいい作品でした。読んでいてたのしかったです！ (2016年8月23日 16時) (レス) id: face6a46eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shima | 作成日時：2016年7月4日 16時
