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下野さんからの突然の告白だった。
でも、これで下野さんに対して何でドキドキしていたのかが分かった。
ずっと側で支えてくれた下野さんを、私は好きになっていたんだ。
『だ、大丈夫..ですか?』
下を向いたまま動かない下野さんに近づこうとすると、手を前に出して制止された。
下野「ちょっと待って!!」
『え、はっはい』
下野「今、近くに来られたら..何するか分からない」
『.....あ、の//』
下野「何?」
『私も、下野さんの事..ちゃんと好き、だから』
下野「はぁ、」
下野さんにため息をつかれ呆れられてしまったと思ったら、
下野さんは椅子からスッと立ち上がって、私の事を抱きしめた。
下野「こういう時に、そういう事言うって、どういう事か分かってんの?」
『どういう事かは..分からない、です?』
下野「ふっ、ふははははwww」
下野さんはなぜか私の発言に大爆笑して、私を抱きしめたまま
身体を左右にゆらゆらと揺らした。
下野「はぁ〜あ、やっぱAちゃん最高だわ(笑)」
『そんなに笑わんでも、、』
下野「(笑)、ごめんごめん」
すると下野さんが私の身体を少しだけ離した。
その時、やっとお互いがお互いの目を見る事が出来た。
そして一瞬目の前が暗くなって.....え?暗くなって??
『っ////』
私は気がつけば、下野さんと唇を重ねていた。
優しく優しく、真綿で包むような口づけだった。
それは少しずつ動きを見せ、だんだんと小鳥が啄むようなものに変わっていった。
しかし、私はそんな経験は持ち合わせておらず自分から何かをするなんて事は
一切出来ず、全て下野さんのペース。
ついには膝がガクッと折れてしまい、ズルズルと崩れそうになるのを
下野さんに支えてもらってしまった。
下野「ご、ごめんっ!急すぎた?」
『いえ、あの、、私そこまで、あの//』
軽く息が切れ気味の私を、下野さんは優しく抱きしめた。
下野「あ〜〜〜可愛いよ〜〜〜〜」
『か、からかってます?!』
下野「そんな訳ないでしょ?Aちゃんのために、あまりペースは
とばさないようにするよ(笑)」
『うっ、、、宜しくお願いします』
下野「ははっwwでも俺も結構今まで我慢してきてるから...
俺の中のキャパを超えちゃったら....ごめんね?」
『さ、先に謝るのはズルいです!!』
下野「(笑)、あ〜俺こんな幸せでいいのかな、」
『私も..幸せですよ?』
その日の夜は、下野さんに優しく抱きしめてもらいながら
2人で夢の中へ落ちて行った。
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Shima(プロフ) - すみかさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて良かったです(^ ^) (2016年8月23日 16時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
すみか - とてもいい作品でした。読んでいてたのしかったです! (2016年8月23日 16時) (レス) id: face6a46eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shima | 作成日時:2016年7月4日 16時