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下野side
Aちゃんのお父さんから電話があった時は何事かと思ったけど、
とりあえず事は穏便に済んだようだ。
『..また一から就活し直しだな、頑張らないとっ』
下野「やっぱり美容関係で探す?」
『はい..自分のやりたい事やれって、言ってもらったので』
下野「もしさ、Aちゃんが良ければの話なんだけど..
うちの事務所にかけあってみようか?」
『えっ?!』
下野「うちの社長がさ、前々から事務所専属のヘアメイクを1、2人入れたいって
話してたからさ。まだ時効になってなければだけど」
『..でも、下野さんにこれ以上してもらうのは』
下野「.....Aちゃんだからだよ」
『えっ//』
下野「えっ?...えぇ?!あ、あの//」
自分でも完全に無意識だったが、口からポロッと言葉が零れてしまって
動揺して顔を赤くしたAちゃんを見て、俺まで動揺してしまった。
...これは......、もう言うしかないのか.......よしっ。
下野「Aちゃん」
『はっ、はい』
下野「あのね....俺さ、」
『は、はい..』
下野「ssす、すすっ、好、きなんだ...Aちゃんの、こと」
『...』
下野「年は結構離れてるけど..、Aちゃんの事は誰よりも大事にしたいって
思ってる.....。俺と、つ、付き合ってもらえませんか?」
『...』
む、無反応だ...。こりゃダメかな...なんて考えていると、少しだけ見えている
Aちゃんの耳が真っ赤になっている事に気がついた。
『あのっ、、、あの、』
下野「うん、」
『えっと、、、あの、あっ」
下野「うん、ゆっくりで大丈夫だよ」
返事はまだ聞けてないけど、俺に対して一生懸命応えてくれようとしている
姿さえ愛おしいと思った。
『っ私、下野さんの事は、最初優しい人だなぁって思ってて...
仕事でもプライベートな事でも、色々フォローして下さって..』
下野「..うん」
『...でも、私は、、堂本さんが好きで、』
下野「うん、」
『でも、それでも下野さんはずっと私のそばにいてくれて。
楽しい時も辛い時も、ずっと私の側で支えてもらっていた事に気づいて..』
下野「ん、」
『それで、いつの間にか、私も...その、下野さんの事...
ss好、きになって......ました』
下野「...」
『だからっ、あの』
下野「やばい」
『えっ?』
下野「嬉しすぎておかしくなりそう(笑)」
自分はこんな幸せでいいのだろうかと疑いをもってしまうほど、
俺の気持ちは音が聞こえてきそうな程、高ぶっていた。
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Shima(プロフ) - すみかさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて良かったです(^ ^) (2016年8月23日 16時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
すみか - とてもいい作品でした。読んでいてたのしかったです! (2016年8月23日 16時) (レス) id: face6a46eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shima | 作成日時:2016年7月4日 16時