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下野side
今日は神谷さん、梶君と3人で昼食をとる約束をしていた。
同じ時間に進撃のアフレコが入っていたので、その前にご飯でも食べようと
いう話になったのだ。
...にしても今日は暑い。
気温と言うより湿度が高いのか、かなり蒸し暑く感じる。
この分だと熱中症になる人が続出しそうだなぁ〜なんて考えながら、
待ち合わせのお店に向かっていた。
少し近道をして行こうと路地裏に入った所、いかにも具合悪いですと
言っているような中高生ぐらいの小柄な女の子がベンチに座っていた。
そのまま素通りするのは性に合わなくて、「大丈夫ですか？」と声をかけた。
ハッと顔をあげたその子は、少し青みがかった顔色になっていてしまっていた。
問いかけに対して「大丈夫です」とその子は答えたが、絶対大丈夫じゃないだろと
1人心の中でツッコミを入れた。
遅刻覚悟で、俺は近くの自販機へ走りスポーツ飲料を買ってきた。
その子に飲むように促すと、東京育ちの俺にはあまり馴染みの無い言葉が
聞こえてきた。いわゆる方言というやつ。
女の子は方言を恥ずかしがっていたが、俺は素直に可愛らしいと思った。
方言女子が好きだという男性の気持ちも、理解出来た気がする。
少し強引だったけどスポーツ飲料を手渡して、ちゃんと飲むように言ってから
俺は小走りで待ち合わせのお店に向かった。
・
・
下野「えっと..、Bella genteの上、上...ここか」
俺は10分程遅れてお店に到着した。
中に入ると、神谷さんと梶君が席について待っていた。
下野「すいません！遅れましたっ」
梶「下野さん、遅いよ〜〜！お腹すいた〜〜」
下野「ごめん、ごめん」
神谷「何かあったの？」
下野「..向かってる途中に、具合悪そうだった人がいて」
神谷「あ〜なるほどね。じゃあ、仕方ないね」
俺は梶君の横の椅子に座って、各々料理を注文して運ばれて来るのを待っていた。
梶「下野さんが看病してあげた人って、どんな人だったんですか？」
下野「看病ってほど大それた事はしてないよ。気分悪そうにしてたから、
スポーツ飲料買ってきてあげただけ...女の子だったよ、中高生ぐらいの」
神谷「え〜〜何か如何わしい〜〜」
下野「何でですか(笑)あ、でも..喋り方が、」
梶「喋り方？」
下野「方言で話してて、そこは可愛かったなぁ」
神谷「へ〜、方言女子かぁ。上京してきたのかな？」
梶「いいないいな〜僕も会いたかった〜！」
この時、その子と再会をする事になるなんて思ってもみなかった。
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Shima(プロフ) - すみかさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです(^ ^) (2016年8月23日 16時) (
レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
すみか - とてもいい作品でした。読んでいてたのしかったです！ (2016年8月23日 16時) (レス) id: face6a46eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shima | 作成日時：2016年7月4日 16時
