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数日前、私は堂本さんにあるお願いをしていた。
『ど、堂本さん』
堂本「ん?どした?」
『あの..今度の月曜の夜、お店を貸していただきたいのですが』
堂本「構わないけど..、何するの?」
『し、知り合いの人がシャンプーの練習させてくれるって言ってくれて..』
堂本「そうなんだ、分かったよ。じゃあスペアキー渡しておくね」
・
・
そして月曜の夜。
私は下野さんにシャンプーやヘッドスパなどで、お礼をしようと決めた。
晶乃ちゃん、ナイスアイディアだよ..ほんとに!!
今日はお店自体お休みだから、カーテンも閉め切って鍵もかけたまま。
私は色々と準備をしながら、下野さんが来るのを待っていた。
コンコンコンッ
扉を叩く音がして、私は内側の鍵を解除して扉を開けた。
扉の前には下野さんが立っていた。
下野「こんばんは、Aちゃん」
『下野さん、こんばんは。仕事あがりなのに..すいません』
下野「ううん、電話くれて嬉しかったよ」
『っあ//、えっと..とりあえず中にどうぞっ!』
下野「あ、うん。お邪魔します(笑)」
とりあえずソファーに座ってもらって、私はアロマのサンプルを持ってきた。
『下野さん、好きな匂いとか香りとかありますか?』
下野「匂い?うーん、これといっては..甘ったるい匂いとかは得意じゃないかも」
『じゃあ..これとかどうですか?レモングラスの香りです』
下野「..あぁ、これスッキリしてていいね」
『じゃあ、これにしましょうか』
下野「いつもお店でアロマたいてるの?」
『今日は特別で...、これ私の私物なんです、持ってきちゃいました(笑)』
下野「s、そうなんだ。ありがとう//」
『いえ...、じゃあシャンプー台の方へどうぞ』
下野さんにシャンプー台の方へ移動してもらって、いよいよ髪を洗い始めた。
『痒いところあったら、言って下さいね』
下野「うん...本当に美容師さんみたいだね」
『..美容師ですって(笑)』
下野「あっ、、ごめん(笑)」
自然と仕事モードに入ると、下野さん相手でもそこまで緊張はしなかった。
下野「あ〜〜〜〜〜、、寝そう」
『寝てもいいですよ?(笑)』
ヘッドスパをしていると下野さんから寝そうだと言われた。
実際、お客様からもよく言われる事だ。
気がつくと、下野さんは一言も喋らなくなって本当に寝てしまった。
『...お疲れなんですね』
下野「...zz」
私は下野さんが寝ている間も、下野さんが極力リラックス出来るように
丁寧に丁寧にマッサージをしていた。
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Shima(プロフ) - すみかさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて良かったです(^ ^) (2016年8月23日 16時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
すみか - とてもいい作品でした。読んでいてたのしかったです! (2016年8月23日 16時) (レス) id: face6a46eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Shima | 作成日時:2016年7月4日 16時