18 ページ20
下野side
谷山「いや〜〜お疲れお疲れっ」
小野「とりあえず生でいいですよね?」
下野「...」
進撃のアフレコ終わりに、紀章さんと小野(D)さんに誘われて
半ば強引に居酒屋に連行された。
何やらスタジオで、神谷さんがコソコソと話をしていたのと関係があるのか..。
下野「あの..今日はすいませんでした」
小野「ん?」
谷山「何がよ?」
下野「..全然ちゃんと出来なくて、ダメですね..俺」
谷山・小野「...」
3人の間に微妙な沈黙が流れ、居酒屋特有の騒音が響く。
小野「そういえばさ〜、堂本さんのお店に新しい子が入ったんだって?」
下野「えっ、」
谷山「あ〜何か神谷君が言ってたなぁ..確か、神代ぉ、、Aちゃんだっけな?」
小野「あ、そうそう!そんな名前でした!下野君会った事ある〜?」
下野「はい、仕事で..」
小野「え〜いいな〜!何でも、この業界で神代さんが可愛いっていう噂が
広がってるらしくてね」
下野「そ、そうなんですか?」
谷山「下野君会った事あるならさ〜、今度紹介してよ?」
下野「しょ、紹介?!」
小野「うんうん♪どんな子か会ってみたいしさ〜!
もし本当に可愛くてタイプの子だったら、、ねぇ〜〜?(笑)」
谷山「そんなんだったら俺も狙うわ〜、小野君には取られなくね〜(笑)」
下野「...でも」
小野「あ、でも..Bella genteにお客として直接行った方が良くないっすか?」
谷山「確かに!今度2人で行くか(笑)」
下野「ダメですっ!!!」
急に無意識に大きな声を出してしまった。
でも...小野さんと紀章さんがAちゃんと仲良くしてるって考えただけで..。
いや紀章さん達だからという訳ではない。
Aちゃんが他の男の人と仲良くしてるだけで、心が乱れてしまう。
下野「っ、すいません!!大きな声出して..あの、」
小野「下野君」
下野「..はい」
谷山「君は病気だね」
下野「はい....え?びょ、病気?」
谷山「お前...散々アニメやらドラマCDやらで恋愛ものやってきたろ?
自分の事とはいえ...これは疎過ぎるだろ」
小野「俺たちが神代さんの事話してたら、嫌な気持ちだったんでしょ?」
下野「はい..」
小野「それはさ...恋煩いだって」
下野「...こ、恋?」
谷山「下野君は、神代Aちゃんの事が好きになったんだよ」
下野「好き...?」
今日やっと、モヤモヤしていた心情の原因がようやく分かった。
でも..あの時のAちゃんの表情を見ていた俺は、この恋のゴールは
何となく見えていたんだ。
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Shima(プロフ) - すみかさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて良かったです(^ ^) (2016年8月23日 16時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
すみか - とてもいい作品でした。読んでいてたのしかったです! (2016年8月23日 16時) (レス) id: face6a46eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Shima | 作成日時:2016年7月4日 16時