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梶side
神谷「..ねぇ、下野君..何かあったの？」
梶「さぁ、僕にも分からないんですよ..」
今日は朝から進撃のアフレコが入っていた。
主要キャストがほぼほぼ集まったスタジオに、いつもと様子が違う下野さんがいた。
でも下野さんの様子がおかしかったのは、今日に始まった事ではない。
約1週間前、下野さんと2人でご飯を食べに行った日。
Bella genteの近くだったから、Aちゃんも呼ばないかという話になって..。
下野さんがお店にAちゃんがいないか確認しに行ってから様子がおかしくなった。
梶「あ、下野さん！Aちゃんいました？」
下野「...」
梶「..下野さーん？」
下野「..えっ？あ、うん...いなかったよ、」
梶「そう..ですか」
こんな会話をした後、下野さんはどことなく上の空で
僕と会話をしているようでしていない感じがずっと続いていた。
そして今日のアフレコ、あまりNGを出さない下野さんが...噛み倒していた。
笑ってあげようにも笑えない程の事で、「体調が悪いのでは..」と囁かれる始末。
本人は「すいません..」と頭をさげているが、もうかわいそうになってきた。
梶「下野さん..本当に大丈夫ですか？熱とかあるんじゃ..」
下野「うん、大丈夫だよ。身体は元気だから」
神谷「無理しちゃダメだよ？」
下野「ありがとうございます...すいません、今日押してますよね？」
神谷「気にしなくていいよ。誰しも起こりうる事だからね」
僕や神谷さん、他の声優仲間からの励ましにも覇気無く応える下野さん。
僕はずっと下野さんにお世話になってきたから、何か悩んでいる事が
あるなら力になってあげたいけど..。
神谷「ああなっちゃったの最近なの？」
梶「多分、2人でご飯を食べに行った日から..あんな感じに」
神谷「その時、何か変わった事無かった？」
梶「うーん...いつも通りだったけど、Aちゃんを呼びに行った後から
何かおかしくなったのかなぁ..」
神谷「Aちゃん？」
梶「Bella genteの近くでご飯食べてたんで、お店にAちゃんがいたら
呼ぼう〜って事になって、メールの返信がなかなか来なかったので
下野さんがお店に様子を見に行ってくれたんです」
神谷「うんうん、それで？」
梶「結局、Aちゃんはお店にいなかったらしいんですけど..
帰って来てからずっと上の空でした」
神谷「...は〜〜なるほどね〜」
梶「？？？」
神谷さんが顎に手を当てて、若干ニヤついている理由を
僕は理解する事が出来なかった。
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Shima(プロフ) - すみかさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです(^ ^) (2016年8月23日 16時) (
レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
すみか - とてもいい作品でした。読んでいてたのしかったです！ (2016年8月23日 16時) (レス) id: face6a46eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shima | 作成日時：2016年7月4日 16時
