11 ページ13
下野side
下野「あれ？俺の頼んでたカンパリは..？」
さっきまで店員さんが運んでいたのが見えたけど、ちょっと見ないうちに
トレーの上からグラスが無くなっていた。
店員「す、すいませんっ。先程あちらのお客様にお渡ししてしまいまして..」
そう店員さんから聞いた瞬間、向こうからバターンと何かが倒れた音がした。
偶然にも大きな音がしたのは、店員さんがあちらの..と指した方向と同じ方向だ。
何だ何だ？！と人が群がった所に、俺も首を伸ばしてみると神代さんが倒れていた。
神谷「Aちゃん？！」
梶「だ、大丈夫？！ねぇ、Aちゃん！」
...何で2人も神代さんの事、名前で呼んでるんだ？？
しかも倒れた場所が神谷さんの膝の上って...って違−−−−−うっ！！！
下野「ど、どうしたの？」
神谷「Aちゃんが..これ飲んだ瞬間に倒れちゃって」
神谷さんに渡されたグラスには、一見オレンジジュースのような液体が..。
しかし匂いを嗅いでみると、微かにアルコールの匂いがした。
下野「これ、ジュースじゃないです。多分、俺が頼んでたカンパリです」
梶「カンパリ？..下野さん、そんな可愛いお酒頼んでたんですか？」
下野「うん、最初にちょっと飛ばしすぎたから甘いやつに切り替えようかと..
って！そんな話はどうでもいいんだって！！」
神谷「でもさ..カンパリってアルコール度数かなり低いはずだよね？」
神谷さんと梶君と3人で目を見合わせた後、視線を神代さんに移した。
頬を少し赤らめて、神谷さんの膝の上で気持ちよさそうに寝息をたてている。
あぁ、この子は異常な程アルコールに対して免疫がないんだな...。
『...うぅ、うにゃ、』
神谷「(笑)、猫みたい」
神谷さんが神代さんの顔にかかった髪を、そっと指で払った。
........うん？？何か、ムカムカする、、いやムカムカは胸やけか。
これは..........しいて言うなら......、モヤモヤ？？
堂本「あちゃぁ、飲んじゃいましたか..」
お手洗いに行っていた堂本さんが戻ってきた。
堂本「歓迎会した時もこんな感じになっちゃって。
まいったな、この分じゃ1人で帰せないな..」
梶「堂本さん、これから用事ですか？」
堂本「店に残って練習してる子を見てあげる約束してて」
神谷「それは、ちょっと厳しいですね。俺送りましょうか？」
堂本「神谷さんの家、正反対ですよ。この子○○区なんで..」
梶「えっ、○○区って....」
下野「....俺と一緒？？？」
皆の視線が一気に俺に集中した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Shima(プロフ) - すみかさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです(^ ^) (2016年8月23日 16時) (
レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
すみか - とてもいい作品でした。読んでいてたのしかったです！ (2016年8月23日 16時) (レス) id: face6a46eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shima | 作成日時：2016年7月4日 16時
