番外編 ページ40
清々しいほど晴れ渡った青空。
今日、私は大切な大切な日を迎えようとしていた。
『.....』
楓太「..緊張しすぎだ(笑)」
『だ、だって！！』
ここは小さな小さな教会。
私は控室で真っ白なドレスに身を包み、その時を待っていた。
楓太「あれからもう4年も経ったんだなぁ、早いな」
『そうだね』
楓太「今日から..立花Aになるのか」
『は、恥ずかしいからあんまり言わないでっ！』
楓太「おいおい、そんなんで大丈夫かよ；
...義兄は大変だな、こりゃ」
そう、今日は私と立花さんの挙式。
半年前に立花さんからプロポーズされた私は泣いて喜び、
「よろしくお願いします」と答えを返した。
新郎と新婦の支度部屋は別々で、私は支度を終えた部屋に
お兄ちゃんを呼んで緊張を紛らわしてもらおうと思っていたのだが、
逆に緊張させられっぱなしで困ってしまう。
楓太「A」
『ん？何？』
楓太「良かったな、本当におめでとう」
『..やめてよ、お兄ちゃんらしくない』
楓太「俺さ、お前に兄貴らしい事何もしてやれなかったけど...
これからもAの兄でいる事には変わりないからさ」
『..うん』
楓太「まぁ、立花さんに限って無いとは思うけど..
もし酷い事されたら、先輩後輩関係無く俺が一発ビシッと、」
立花「誰が誰に何をするって？」
楓太「あっ」
『た、立花さん』
いきなり声がしたかと思えば、支度を終えた立花さんが
扉を少し開けてこちらを覗いていた。
楓太「...あーーっ！！もうこんな時間じゃねえか！
俺そろそろ皆の所行ってるわ！じゃあなーー！！」
お兄ちゃんは逃げるように立花さんの横を通り過ぎ、
ピューーっと音がしそうな勢いで行ってしまった。
立花「ったく」
『ふふっ』
立花「笑ってないで、そろそろ行くぞ？」
『(笑)、はい』
立花「け・い・ご」
『あっ、...ごめん』
私はなかなか抜けない敬語に今も苦戦中である。
立花「はぁ、、ほら行くぞ？」
立花さんはそっと手を差し伸べて、私を引き寄せる。
すると耳元で囁かれた言葉に赤面した。
立花「..綺麗だよ、誰よりも」
・
・
・
会場の扉を開けると、そこにはたくさんの人。
神谷さん、小野さん、福山さんにDABAの皆さん。
木村さん、花澤さん、寺島さん、羽多野さん、森川さん。
そして清恵さん、お兄ちゃん..。
誓いのキスで永遠の愛を誓い、たくさんの人達からの「おめでとう」という
祝福の声と共に、立花さんと鳴らした鐘の音はいつまでもいつまでも響き渡っていた。
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かるく(プロフ) - Shimaさん» こちらこそありがとうございました！Shima様々です本当に感謝でしかありません^ ^ (2017年2月26日 0時) (
レス) id: 648613ca5f (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - かるくさん» コメントありがとうございます(^ ^)どのようなタイミングでも、こうして感想やご指摘を送っていただけることはとても嬉しいですし、励みになっています！ありがとうございます！ (2017年2月24日 7時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
かるく(プロフ) - 読むのも感想も遅過ぎて申し訳ありません。 (2017年2月24日 3時) (レス) id: 648613ca5f (このIDを非表示/違反報告)
かるく(プロフ) - この作品で感動して泣いてしまいました。改めて人間の良さについて考えましたよ、このような素敵な作品を生み出して下さり感謝しております。これからも無理の無いように活動頑張って下さい。 (2017年2月24日 3時) (レス) id: 648613ca5f (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - みーさん» ご感想ありがとうございます！次作も宜しくお願いします(^ ^)！ (2016年7月6日 7時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shima | 作成日時：2016年5月2日 11時
