68 ページ26
『...っ、ん』
カーテンの間から漏れた太陽の光で、
私は目を覚ました。
側に誰かがいてくれるという安心感で、
ぐっすり眠れた気がする。
まだ枕から離れない頭を、何気なく
逆の方向へ向けるとベットに上半身を
寄りかからせるように眠る、福山さんがいた。
(まだ寝てる..ありがとう福山さん)
私はずり落ちた毛布を福山さんに掛け、
そっとベッドを抜け出した。
(福山さんって..朝ごはん食べる人かな)
福山さんの分も朝ごはんを作ろうか迷ったが、
起こすのは気が引けて、一応一緒に作る事にした。
トーストを焼いている間に、付け合せの簡単なサラダ、
スクランブルエッグには少し生クリームを加えて..
福山「..おはよ」
キッチンで用意をしていると、福山さんが起きてきた。
まだ若干、寝ぼけまなこだ。
『あ、おはようございます(^^)』
福山「よく眠れた？」
『はい、ぐっすりでした(笑)』
福山「(笑)、それは良かった。
...いい匂いだね〜」
『福山さん、いつも朝ごはん食べてますか？』
福山「うん、寝坊しない限りね(笑)
もしかして俺のもあるの？」
『はい、お口に合うか分かりませんが..』
福山「ありがとう、嬉しい(^^)」
『福山さん、コーヒーは..』
福山「あ、ブラックで！」
『はい(^^)』
福山「何か手伝う？」
『いえ、もう出来ますから。
テーブルで待っててください(^^)』
福山「..ありがと(^^)」
福山さんは私の頭をポンポンと撫でると、
リビングに戻って行った。
福山さんの後を追いかけるように、
私は朝食のプレートを持って行った。
『ちょっと少なかったですかね；』
福山「ううん、朝はそんないっぱいは食べないから。
大丈夫だよ」
手を合わせていただきますと言った後、
福山さんは美味しいと言って食べてくれた。
福山「...何かさ..新婚さんみたいだね」
『っ！！、ごほっごほっっ』
私は福山さんの急な発言に思わずむせて、
カフェオレを飲み落ち着かせた。
『な、何言ってるんですかっ！』
福山「ごめんごめん(笑)、
...でも、こういうのいいよね」
『こういうの？？』
福山「..Aちゃん、俺さ、」
pipipipipipi...
福山さんが何か言おうとした時、
福山さんのスマホに着信が入った。
福山「ちょっとごめんね」
福山さんは電話に出るためリビングを出た。
福山「...はい..はい、そうですね、
え”っ..まじですか」
(？？どうしたんだろう...)
扉の向こうから聞こえてきた福山さんの声色は、
あまりいいものではなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かるく(プロフ) - Shimaさん» こちらこそありがとうございました！Shima様々です本当に感謝でしかありません^ ^ (2017年2月26日 0時) (
レス) id: 648613ca5f (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - かるくさん» コメントありがとうございます(^ ^)どのようなタイミングでも、こうして感想やご指摘を送っていただけることはとても嬉しいですし、励みになっています！ありがとうございます！ (2017年2月24日 7時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
かるく(プロフ) - 読むのも感想も遅過ぎて申し訳ありません。 (2017年2月24日 3時) (レス) id: 648613ca5f (このIDを非表示/違反報告)
かるく(プロフ) - この作品で感動して泣いてしまいました。改めて人間の良さについて考えましたよ、このような素敵な作品を生み出して下さり感謝しております。これからも無理の無いように活動頑張って下さい。 (2017年2月24日 3時) (レス) id: 648613ca5f (このIDを非表示/違反報告)
Shima(プロフ) - みーさん» ご感想ありがとうございます！次作も宜しくお願いします(^ ^)！ (2016年7月6日 7時) (レス) id: da5ff44bdc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shima | 作成日時：2016年5月2日 11時
