検索窓
今日:10 hit、昨日:12 hit、合計:52,595 hit

39 ページ46

福山「楓太君、決まった?」

『えっと..はい、この苺の..』

福山「ん、了解(^^)
すいません、苺チョコロール1つと
ミックスベリーロール1つ下さい」

店員「ありがとうございます。
お会計970円です」

福山さんは用意していたお財布から
すぐ2人分のお金を支払ってしまった。

『福山さんっ、そんな悪いですよ!
僕も払いま..』

福山「これくらい奢らせてよ(^^)
せっかくかわいい後輩と遊びに来たんだから、
ちょっとだけかっこつけてもいいでしょ?」

『...ず、ずるい』

福山「(笑)」

そう言われると何も言えず、結局クレープは
福山さんに奢ってもらってしまった。

店員「お待たせ致しました。
気を付けてお持ちください」

2人分のクレープを受け取って、
私達は店の裏手にあったベンチに腰かけた。

福山「ん〜美味しい(^^)」

『〜〜〜///、』

福山「(笑)、そんなに美味しかった?」

『はいっ!すごく美味しいです(*^_^*)』

福山「よかったね(^^)
楓太君はやっぱり笑ってた方が..」

『え?何ですか?』

福山「何でもなーい」

クレープを食べ終えて、再び原宿の街を
歩き出した。

福山「あ、本屋。
ごめん、ちょっと寄ってもいいかな」

『はい、どうぞどうぞ!
僕この辺で待ってます(^^)』

福山「ありがと、ちょっと行ってくる!」

そういうと福山さんは奥の小説が並ぶ
コーナーへ消えて行った。
私も何か面白そうな本がないか探していると、

?「..お前、何してるんだ?」

と、聞き馴染みのある声に話しかけられ
横を向いた。

『立花さん..』

そこには、もう買い物を終えた様子の
立花さんが立っていた。

立花「..1人で来たのか?」

『え?い、いや今日は..』

福山「お待たせ〜ってあれ?立花君」

タイミングよく、買い物を終えた福山さんが戻ってきた。

立花「..2人?」

福山「そうだよ〜、今日2人ともオフだったから。
デートだよね、楓太君(^^)」

『デ、デート?!』

立花「...」

その会話を無言で聞いていた立花さんの顔を見たら、
何となく..何となくだけど立花さんには見られたく
なかったと思ってしまった自分がいた。

福山「(笑)、立花君もオフなの?」

立花「..いや、午後からラジオだから。
じゃあ、俺行くわ。気をつけて帰れよ」

『あっ、立花さっ』

足早に店内を出て行く立花さんに、
私の声は届かなかった。

でも..なぜ引留めようとしたのか、何を言おうとしたのか、
自分でもよく分からなかった。

その様子を福山さんは黙って見守っていた。

40→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
設定タグ:声優 , 男性声優 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Shima | 作成日時:2016年4月13日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。