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福山「楓太君、決まった?」
『えっと..はい、この苺の..』
福山「ん、了解(^^)
すいません、苺チョコロール1つと
ミックスベリーロール1つ下さい」
店員「ありがとうございます。
お会計970円です」
福山さんは用意していたお財布から
すぐ2人分のお金を支払ってしまった。
『福山さんっ、そんな悪いですよ!
僕も払いま..』
福山「これくらい奢らせてよ(^^)
せっかくかわいい後輩と遊びに来たんだから、
ちょっとだけかっこつけてもいいでしょ?」
『...ず、ずるい』
福山「(笑)」
そう言われると何も言えず、結局クレープは
福山さんに奢ってもらってしまった。
店員「お待たせ致しました。
気を付けてお持ちください」
2人分のクレープを受け取って、
私達は店の裏手にあったベンチに腰かけた。
福山「ん〜美味しい(^^)」
『〜〜〜///、』
福山「(笑)、そんなに美味しかった?」
『はいっ!すごく美味しいです(*^_^*)』
福山「よかったね(^^)
楓太君はやっぱり笑ってた方が..」
『え?何ですか?』
福山「何でもなーい」
クレープを食べ終えて、再び原宿の街を
歩き出した。
福山「あ、本屋。
ごめん、ちょっと寄ってもいいかな」
『はい、どうぞどうぞ!
僕この辺で待ってます(^^)』
福山「ありがと、ちょっと行ってくる!」
そういうと福山さんは奥の小説が並ぶ
コーナーへ消えて行った。
私も何か面白そうな本がないか探していると、
?「..お前、何してるんだ?」
と、聞き馴染みのある声に話しかけられ
横を向いた。
『立花さん..』
そこには、もう買い物を終えた様子の
立花さんが立っていた。
立花「..1人で来たのか?」
『え?い、いや今日は..』
福山「お待たせ〜ってあれ?立花君」
タイミングよく、買い物を終えた福山さんが戻ってきた。
立花「..2人?」
福山「そうだよ〜、今日2人ともオフだったから。
デートだよね、楓太君(^^)」
『デ、デート?!』
立花「...」
その会話を無言で聞いていた立花さんの顔を見たら、
何となく..何となくだけど立花さんには見られたく
なかったと思ってしまった自分がいた。
福山「(笑)、立花君もオフなの?」
立花「..いや、午後からラジオだから。
じゃあ、俺行くわ。気をつけて帰れよ」
『あっ、立花さっ』
足早に店内を出て行く立花さんに、
私の声は届かなかった。
でも..なぜ引留めようとしたのか、何を言おうとしたのか、
自分でもよく分からなかった。
その様子を福山さんは黙って見守っていた。
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作者名:Shima | 作成日時:2016年4月13日 15時