声優ですね (ページ45)

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翌日。

○○駅前に11時に福山さんと待ち合わせの
約束をした私は、待たせては悪いと10:45頃に
到着した。

『この辺にいたら分かるかな..』

私は目印になりそうな大きな木の側に立って
福山さんを待つことにした。

すると後ろからポンポンと肩を
叩かれ、後ろを振り返った。

福山「やっほ～、おはよ(^^)」

『あれ、福山さん。おはようございます』

福山「早かったね～、もっとゆっくり来ても
良かったのに」

『待たせたらと思って..でも福山さんの
方が早かったんじゃ..』

福山「ん～、一応俺から誘ったからね(^^)
じゃあ、行きますか～！楓太君どこか行きたい所あった？」

『あ、あの。よくよく考えてみたら、僕この辺に
越してきたばかりで何があるのかもよく..』

福山「..確かに。そうだよね(^^;)
じゃあ、今日は俺に付き合ってくれる？」

『はい(^^)！』

こうして、今日は福山さんにおまかせする
事にして最初の目的地に向かう為電車に乗った。

そして到着した駅は..

『..原宿？？』

福山「行くよ～(^^)」

『ふ、福山さん。原宿なんて人多い所、
福山さんバレちゃいますよ！！』

福山「大丈夫だいじょうぶ～！
でもはぐれちゃったらまずいなぁ...はい(^^)」

そう言って福山さんは自分の左手を差し出しだ。

『？？』

福山「迷子になると困るからね(^^)」

すると福山さんは左手で私の右手を優しく握り、
私の歩調に合わせて歩き出した。

福山「あ..手、嫌だった？」

『い、いえ。そんな事は！
でも僕男だから..福山さんが変な目で見られるかも..』

福山「そんなの気にしないよ。
..兄弟とかに見えるんじゃない？少し年離れてるけど(笑)」

(福山さん..ほんとにお兄ちゃんみたいだなぁ)

気になる所があったら言ってねと言われ、
人と人との間を縫うように歩いていると
1つのお店が目に入った。

(クレープ屋さんだ..美味しそう)

目にも鮮やかなピンク色の外装で、
いかにも女の子が好きそうな
露店のようなクレープ屋さんだった。

福山「...食べたいの？」

福山さんの声で、自分が立ち止まっていた
事に気づいた。

『い、いえ//』

(こんなの男の人は食べないよね..)

福山「おいでっ」

福山さんは私の手を引っ張って、
店前に連れてきた。

福山「俺は～どれにしようかな～」

『え？！福山さん食べるんですか？』

福山「俺、甘いもの好きなんだ～(^^)
楓太君も食べるでしょ？」

『..はい(^^)』

(私に気を遣ってくれたんだ..
ありがとう、福山さん..)