検索窓
今日:15 hit、昨日:12 hit、合計:52,600 hit

34 ページ40

片岡「今日は、楓太ともう1人の新人声優だけで
作るアニメの打合せだよ」

『2人だけなんですか??』

片岡「登場人物が2人しか出てこない、
ちょっと変わったアニメなんだと(^^)
...キツかったらちゃんと言えよ?
お前にはただでさえ無理させてるのに..」

『大丈夫ですよ、片岡さん(^^)
こう見えて体力はありますっ!』

片岡「...おう!頑張ろうなっ!
あ、今日は宣伝用のビジュアル撮影も
あるから柴咲も来るぞ(^^)」

『び、びじゅある?』

片岡「○○の声を担当する犀川です!
ぜひ見てください!みたいな映像撮りだよ」

『はぁぁ』

声優さんというのは本当に色々な事を
するんだなぁと感心するばかりだった。

車で移動する事、約30分。
今日の打合せ場所に到着した。

片岡「じゃあ、行こうか。
中で柴咲も待ってるよ」

私は片岡さんの後ろをくっついて中に入って行った。
自分の人生を脅かす人物と出会う事になるとも知らずに..




中に入ると、共演者と思われる声優さんと
マネージャーさんが待っていた。
部屋の後ろの方には柴咲さんもいて、
こちらに手を振ってくれた。

『初めまして、犀川楓太と申します。
宜しくお願いします」

片岡「マネージャーの片岡です」

黒崎「初めまして〜♪
黒崎菜々ですっ宜しくお願いしまぁす(^^)」

深谷「マネージャーの深谷です」

それぞれ自己紹介を終えて、向かい合わせで席についた。

黒崎「犀川さんて、アクセルワンの新人オーディションに
受かったんですよね〜!すごいですぅ(^^)」

『い、いえ。そんな..』

黒崎「すごいですよ〜!だってぇ、菜々はそのオーディション
落ちちゃったんですも〜ん!」

『えっ..』

一瞬、その場が凍りついた。
この声優さんはお兄ちゃんが受かったかわりに
オーディションに落ちてしまった人だった。
片岡さんも初耳だったようで、隣で驚きを隠せないでいた。

深谷「..菜々さん;」

黒崎「何??菜々、ほんとの事言っただけじゃん(^^)
あ、でもでも!全然気にしなくて大丈夫ですから〜♪」

『あ、はい;...すいません』

黒崎「謝らないで下さいよ〜!
あ、これから仲良くしたいからお互い名前で呼びませんかぁ?
同い年だし〜、敬語もなしでっ(^^)」

『そ、そうですね』

黒崎「だ〜か〜ら〜、敬語!」

『あ、うん(^^;)』

(なんだろう..この感じ..
自分のペースがまるで無くて、どんどん流されるような..)

この異様な初対面の日から、
地獄の日々は始まってしまったのだった。

35→←33



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
設定タグ:声優 , 男性声優 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Shima | 作成日時:2016年4月13日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。