声優ですね (ページ34)

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小野「あ、うまそ～！
1つもーらいっ(^^)」

立花「ちょ、小野君！」

神谷「僕、このみかんゼリーもらっていい？」

福山「神谷さん..どうぞどうぞ;」

少し嫌な雰囲気になりかけたとき、
小野さんと神谷さんがスタジオに戻ってきた。

小野「いや～盛り上がってたね～(笑)」

神谷「楓太君、困っちゃうよ？」

福山「..ごめんね(^^`)」

立花「...ごめん」

『いえ、お気遣いありがとうございます(^^)
..福山さん、みかんゼリーもらってもいいですか？」

福山「え？あ、うん。どうぞ(^^)」

『立花さん、たまごサンド一切れ下さい(^^)』

立花「あ、ああ」

『～♪おいしいです(^^)』

小野「(^^)」

神谷「僕も食べよ～、何が残ってるの(^^)？」

その後は皆さんでお話ししながら、
美味しく昼食をとった。

・
・
・

立花「お前に関係ないだろっ！
これは俺の問題なんだっ！！」

神谷「それはお前のエゴだろ」

今は午後からのリハーサル真っ最中。
今はブースに立花さんと神谷さんが入って
アフレコしている。

(すごい迫力だなぁ..
アニメーションなのにほんとに生きてるみたい..)

『...あ』

その時、神谷さんから聞いたアドバイスを
思い出した。

『そうか..』

ガラス面越しに神谷さんと目が合って、
神谷さんはにっこりと微笑んで見せた。

その顔はまるで「そうだよ、分かった？」と
言ってるようだった。

監督「はい、じゃあ次行こうか！
香菜ちゃんと犀川君だね」

花澤「はい、頑張ろうね！」

『宜しくお願いします！』

私は、立花さんと神谷さんがいた
ブースに入れ替わりで花澤さんと入った。

監督「犀川君、リラーーックス(^^)」

『(笑)、はい(^^)』

監督「よし、じゃあ通すよー！」

いよいよ私のシーンが始まった。

花澤「ごめん..ごめんね」

『....kあさん...おがあ゛さんっ！！っヒク、
ぅぅああ、ああ、あぅうう』

監督「カット」

自分の心臓がドキドキしているのが聞こえた。
その音が無駄に大きく聞こえた。

監督「...犀川君、、、
さすが森川さんの秘蔵っ子だね。
すごい良かったよ(^^)画面の中の弟が生きてた」

花澤「..感動したよ(^^)！」

隣の部屋を見ると、小野さん、福山さん、
木村さん、片岡さんがOKサインやGOODサインを出して笑っていた。

神谷さんを見ると、

神谷「やったね」

と口をパクパク動かしていた。

その隣では、立花さんが小さく
「うんうん」と頷いているように見えた。

(絵に声をあてるんじゃない、命を与えるのが声優なんだ...)