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小野「かーみやさん」
スタジオに戻る途中、自販機の横に
立っていた小野さんと会った。
神谷「..何だ、小野君か..」
小野「酷い!神谷さんひどいっ!
楓太君、体調どう?」
『おかげさまで、もう大丈夫です。
ご迷惑おかけしました』
小野「そっかそっか、良かった(^^)」
ほんの数秒、3人に間に沈黙が流れた。
神谷「楓太君、スタジオまで1人で戻れる?」
『え..はい、大丈夫です』
神谷「先戻っててくれる?すぐ行くから(^^)」
私は、2人を残して1人スタジオへ向かった。
なんとなく、「どうしたんですか?」とは聞けなかった。
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小野side
(さすが神谷さん(^^))
僕の目を見て、2人で話せる空間をつくってくれた。
神谷「...小野君、どうかしたの?」
小野「いやぁ、さすが付き合い長いだけありますよね」
神谷「...」
小野「...神谷さん、どうするんですか?
このままにしておくんですか?」
神谷「..何が?」
小野「またまた〜、とぼけないで下さいよ(^^)
まあ僕はしばらく様子見でもいいと...」
神谷「..だから、小野君。何の話?」
小野「..僕も分かってますんで、隠そうとしなくても」
神谷「..いい加減、怒るよ?」
(え、ちょっと待って。神谷さんまさか...)
小野「神谷さん、楓太君のこと..
気づいて...」
神谷「楓太君の生い立ちの事は、さっき片岡さんから
みんな聞いたろ?それがどうかしたの?」
小野「...神谷さん、1つ質問なんですが」
神谷「何?」
小野「僕から楓太君へのスキンシップを
執拗に怒ってたのって..」
神谷「初対面であんなことされたら、男女関係なく
嫌がる人は嫌がるだろ?それぐらい考えないと..」
小野「あ〜...」
...気づいていなかった。
驚きしかない、あんなに周囲の変化に敏感な
神谷さんが..まさか気づいていなかったなんて。
小野「...いや、ならいいんです。
神谷さん..うん、はい。そうですね」
神谷「何だよ!まじで!」
小野「さ、スタジオ戻りましょ〜」
神谷「あ、おい!待て!!」
(神谷さん、あなたは優しい人だから
事実に気づいたとしても、きっと...)
と、いう事で僕はしばらく様子見に
徹することにした。
(ま、僕はエレベーターの時から気づいてたけどね(笑))
僕と神谷さんは、そのままみんなが待つスタジオへ
騒々しく戻って行った。
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作者名:Shima | 作成日時:2016年4月13日 15時