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そして午後、シスターの心配をよそに、
私は電車で東京の修道院へ向かった。

(やっぱり、この格好は少し目立つなぁ)

電車の中、見慣れない修道着を着ている私を
周りの乗客は物珍しそうに見ていた。

そして目的地の最寄駅についた私は、
地図を頼りに修道院を目指していた。

カツカツカツ……
カツカツ………カツカツカツ……あれ?
さっきから私の足音と同じだ……
最寄駅を出た頃から感じていた違和感。
(どうしよう…私つけられてるの?)
思いきって駆け足で走ってみると……

ダッダッダッダッダッダッダッダッダ
(!!やっぱりついてきてるーーー!!)
恐怖と不安で後ろを振り返ることが出来ない。
(この通りには人がいない。あの角を曲がって、助けを呼ぼうっ)

もつれそうな足を必死に動かして、左角をぐんと曲がった。

??「うわっ!」

ドンッッ!!

誰かの驚いた声が聞こえたと思ったら、私は後ろに尻もちを
つくように転んでしまった。
誰かにぶつかってしまったようだ。

??「大丈夫...ですか?」

『あ、ごめんなさい!』

とっさに後ろを振り返ったが、誰もいない。
足音もしないので、どうやら切り抜けられたようだった。

??「立てますか?」

『っ、大丈夫です。ありがとうございます』

差し出された手を掴もうとしたけど、シスターの言葉を思い出し
反射的に手を引っ込めてしまった。
自力で立ち上がろうとすると、右手のひらに鈍い痛みが走った。

??「あ、血が出てる...うちの事務所すぐそこだらか手当てしよう』

『え、あ、い、いや。大丈夫です。これくらい』

??「いいのいいの(^^)」

散らばった聖書やらお使い物を拾い上げた男性に、私はグイグイと押され
事務所という所へ案内された。

『...アク....ワン?』

入口へと案内される途中、何か看板が見えた気がしたけど読み切れなかった。

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作者名:Shima | 作成日時:2016年4月13日 15時

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