【黒バス】ごめんね真、こんな私を許してね

１回目のごめんね ページ3

花「ああ、そこはこーして下さい」



愛想笑いをして頼む。



「はい!」



頬を染めて返事をする子。



もう、限界なんだ。



ゲスとか猫被りとか、悪童なんて呼ばれてるけど。



その猫被りも嘘でホントは俺なんて一人称じゃなくて、



僕だけど、言っちゃダメだから俺っていってる。



木吉って人の足を壊したときも、



罪悪感で押しつぶされそうで、



でも、仕方が無いことだったんだ。



僕のことを理解してくれる人なんていなくて、



誰も僕を見てくれなくて、



悪童として活躍しなきゃ、みんな僕を見捨てるから。



感情とか、そういう物を全部箱に詰めちゃって、



高く積み上げなきゃ見てくれなくて、



それでも、皆は振り向いてくれないから。



負けたときの悔しさも


勝ったときの嬉しさも、



全部箱に詰めちゃって



高く、高く、積み上げなきゃ見てくれない。



いつもいつも、罪悪感で押しつぶされそうになる日々。



皆の僕を演じるだけで、



『そんなに無理しないで。』



なんて言ってくれる人も居なくて。



泣きたくても泣けなくて。



頼るなんてことをしなくて、


ずっと、精神状態がとまってしまった僕の事を



母さんと父さんはダメな子だっていう。



僕はなんて惨めで無様なんだろうか。



笑ってても、泣いてるんだ。



心の中で、ずっと、ずっと。



本当の自分なんて見失っちゃって、


まるで水の中でもがいてるみたいな感覚で


息が出来なくて、



苦しいんだ。


でも、差し伸べる光は、まぶしくて綺麗なんだ。


僕を支えてくれるのは、君だけなんだ。



君はずっと僕に謝るけど、



そのたびに泣きそうになるんだ。



だからもう、謝らないでよ･･･


お願い…



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