元SPは機動捜査隊３【MIU404】 (ページ3)

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朝２ページ3

九「ちょっと気になったことがあったんです。

青池透子は誰を助けたんでしょうか。」

伊「ん？」

九「助けるって、誰を。」

九重さんがそう質問を問いかけると、五十嵐以外の四人は少々呆れ顔で答える

伊「何が？」

九「ん？最後のツイートに私が助けるって。」

桔「前後を読みなさいよ。

”私が助ける”、”自由になれる”、”そんなの嘘だ”

つまり、助けると言って助けてくれなかった警察への揶揄、恨み辛み」

陣「九ちゃんもうちょっと心の機微を学ぼうか.」

『まっ』

九重さんは、納得のいかない顔で言葉を発した。

九「…本当に意味が分からないんですけど。

だってこれのどこが恨みなんですか？

五十嵐さんもそう思いますよね？」

『はい』

九「ですよね。

これ恨み辛みなんかじゃないですよね？」

『はい、もちろんです。』

私は、再度正しい順番で読み上げた。

ガタッ

志摩さんが勢いよく立ち上がる。

その音に皆びっくりした。

志「逆だ。」

伊「は？」

志「読む順番！」

九「逆に読んでたんですね。

つぶったーは新しい方が上になので正しい順番はもう死ぬ見たいからで。」

そう言ってみんな読み上げる。

九「青池透子は誰を助けたんでしょうか。」

わっと立ち上がりみんながこちらに向かってくる

桔「五十嵐はこっち。」

桔梗さんが抱き締めて、頭を撫でてくれた。

九重さんは、志摩さん、伊吹さん、陣馬さんにもみくちゃにされていた。

桔「誰をたすけたのか。弱くてちっぽけな女の子にかかってる。」

志「逃げられない、何も出来ない。」

桔「五十嵐、貴方はこれも含めて分かっていたの？」

『合ってるかは分かりませんが。

今から最後の確認に行かせていただきたいです。』

桔「五十嵐、何故最後の確認をしないで帰ってきたの？」

『不在着信が凄くあったからです。

だから、急用なのかと戻ってきました。』

私は、そう言って今から行こうとしている場所の資料を志摩さんに渡した。

志「ありがとう。」

伊「行くぞ志摩！」

志「あぁ！」

やっぱり置いてかれるよね･･･

私は、窓から空を見上げた。

彼女は、汚くなんてない。

最後に、人を助けようとした人が汚いわけがないんだ。

人助けが出来たんだから。

そんな素敵な人を助けられなかった自分に腹が立った。