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まただ 。
また同じような負け方をした 。
また味方に怒られた 。
また
正 解 が わ か ら な か っ た 。
___________ 。
試合終了後 。
チームの味方の人が駆け寄ってくる 。
挨拶でもしに来たのかな?なんて呑気に思っていたら近づいてすぐに、胸ぐらを掴まれた。
「 アンタ!さっきの試合の最後なんで突っ立ってたのよ! 」
「 … ごめんなさい 。 」
「 ごめんなさい … ? 謝れつってんじゃない!! 理由を聞いてるってのがわかんないわけ?! 」
理由?そんなもの簡単だよ。
「 … どうすればよかったかわかんなかった 。 」
目の前の味方さんの表情が更に険しくなる。
それに困惑も混じってるような気もした。
あーあ。また怒らせちゃった。
その正解はなんなんだよ。あんたはどの行動を取って欲しかったのよ。
どうしてやればワタシの存在価値が生まれるんだよ。
「 … 巫山戯たこと抜かしてんじゃないわよ?! そんな考え持ってよくこのランク帯に居やがるな!! 」
先程まで手にあったリッターが取り上げられ、あの人が銃口の方を持って振り上げる。
そのまま強く…
ガシャンッッッ
地面に打ち付けられた。
何も考えられなかった。
頭が真っ白に染った。
へたっと地面に座り込む。
そのまま何も言えずに時は過ぎていった。
_________ 。
そのまま時は過ぎ、時刻は夕方。
改めてあげた視界には師匠がいた。
師匠は焦ったような顔をしていたが、ワタシを見てにっこりと笑いかけてくれた。
安心した。
良かった。
心の行き場ができた。
そして私は、
声を上げて子供のように泣いた。
.
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作者名:かりおき。 | 作成日時:2023年8月27日 0時