「司書と秉が仲良くない。」 (ページ4)

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食堂ページ4

Aと碧梧桐が虚子にごっつんこされた日

のお昼、Aは早めに仕事が片付いた為、

いつもより早く食堂に行くことにした。

in食堂

「おっ、司書じゃねーか。なんだ今日は早いん

　だな。」

厨房で料理を作っていた志賀直哉がAに

直ぐ様気づいた。

『志賀先生今日のお昼は何ですか？』

志「おう！今日は親子丼だ。もうじきできる

　から、座って待っとけよ！」

『親子丼！』

Aは身なりこそ小柄だが、結構食欲旺盛

　である。

　志賀の言いつけどおり、近くのテーブルにつ

　いて雑誌をペラペラと見ながら親子丼を待っ

　ていた所…。

　「うわ、」

　右の方で聞き慣れた声が聞こえた。しかも

　すこぶる不機嫌そうな感じが伝わってくる

　『げ。』

　Aが見上げる先には河東碧梧桐が

　いかにも嫌そうな顔で見つめていた。

　そして、そのまま辺りを見回してはあ、と

　ため息を一つつくとAの右隣の椅子に

　座った。

　『！！！！！！！』

　Aは真顔さえ保っているが、それは

　心の底から喜ぶことに限るのだった。

　そんな真顔(中身は乙女ワールド)な

　Aを見て横目で呟いた。

　碧「食いしんぼな司書ちゃん、これ以上

　食べたら風船みたいに飛んでかない？」

　『大きなお世話ありがとーでーす。

　でも、残念。私、先生より筋肉に自信

　あるので、ちょっとやそっとじゃ飛んで

　いきまーせーん。』

そう言って親子丼を口の中にかき込んだ。

　虚「なっ！？？」

潜書で遅れて帰ってきた虚子は二人の一部始終

を見て、目が飛び出す程の衝撃と冷や汗をかく

虚「まずい。あの二人がもしこの場で暴れよ

　うものならば、数人は必ず喪失する！」

早く止めねばと、虚子が足を出した瞬間、

ぽんっ

虚「え？」

「大丈夫ですよ。虚子君。」

虚子の肩を叩いたのは今朝、喪失騒動の被害者

夏目漱石だった。

虚「漱石さん！ですが…」

虚子が言いかけたところで夏目は首を横に振り

碧梧桐達の方を見据えた。

夏「ほら、虚子君、見てご覧なさい。」

※ここから碧司書の本音が聞こえるよ！一緒に

ラブラブしよう！！

碧「まず、俺の隣にいること自体許せないん
　 (俺は司書ちゃんの隣が一番落ち着くん
　だよね♡)
　だけど。」

『そんなに嫌なら声をかけなければいいでし
(私から碧先生に話しかけたいのよ！)
ょ。』

　
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