男嫌いがFFIに出るそうです【４】 (ページ31)

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No.175　復讐ページ31

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ｰ鬼道sideｰ

フィディオと別れ、再び影山を捜しにあたる俺たち

俺は1人、路地を歩いていた

鬼道「影山！どこだ？」

しばらくして、声が聞こえてきた

??「待っていたぞ鬼道」

鬼道「！？」

この低い声のトーンは…

鬼道「影山！！！俺に何のようだ！」

影山「それはお前がよく分かっている。お前には私の考え方全てを伝えたからな」

俺は少しだけ開いているビルの扉に駆け寄り、
その扉を通して影山に答える

鬼道「何のことだ」

影山「とぼけるのが下手だな。ポーカーフェイスが基本だと教えただろう？私の所へ戻って来い」

鬼道「断る。あなたとは縁を切った」

影山「私の手からは逃れない。それはお前がようく知っているだろう」

鬼道「どうしてこんな所にいるんだ！この大会で何を企んでいる！不動を取り込んで何をするつもりだ！」

影山「鬼道、常に冷静であれと教えたはず。
苛立ちは判断を狂わせる」

鬼道「あんたに聞きたいことがたくさんある」

影山「よかろう。ここまでやってきた褒美に、
一つだけ答えてやる」

鬼道「では、本当の目的は何だ？」

影山「“復讐”だよ。私は日本代表を破壊する」

鬼道「！？」

影山「私の最高傑作よ。お前との戦いを楽しみにしているぞ、鬼道」

鬼道「影山！！」

＿＿ﾊﾞﾀﾝ!!

影山が遠ざかる気がして、慌てて扉を開ける

しかし、もうそこには誰もいなかった

外の道に出ると、円堂と佐久間が走ってきた

円堂「鬼道！こっちはダメだった。お前は？」

鬼道「それが…

！！？」

その瞬間、俺は気付いた

真上から、たくさんの木材が落ちてくる

だが俺は一歩も動かず、そのまま木材は落下した

＿＿ｶﾞｯｼｬｧｧｱﾝ!!!

円堂・佐久間
　「「鬼道！！！！」」

砂埃がおちつき、俺が無事なことに安心したのか、2人の表情は一気に緩む

佐久間「無事でよかった…！」

鬼道「避ける必要はなかった。動かなければ、
俺に当たらないように仕掛けてあったんだ」

円堂「え？」

鬼道「脅しだよ。いつでも潰せるという」

佐久間「もしかしてあいつが？」

円堂「会ったのか？」

俺は頷いた

そこへフィディオと不動がやって来た

ﾌｨﾃﾞｨｵ「…なにがあったんだ？」

鬼道「…あいつが俺の今の力を試したんだ」

ﾌｨﾃﾞｨｵ「君を試す？」

鬼道「ああ…

そういえば、Aはどこだ？」

みんなは顔を見合わせ、次はAを捜すことになった

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