No.68 言ったぞ！！ ページ21
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豪炎寺「何度言ったらわかるんだ！虎丸！！」
虎丸「す、すみません！」
春奈「なんだか豪炎寺さん、怖いですね…」
秋「ええ…」
A「……」
豪炎寺くんたちは連携技が上手くいっていない
それはもちろんあたしの新しいシュートも
なんかパッと昨日のこと言ってパッと去りたかったのに…
今の豪炎寺くんだと話しかけづらい；
A「うー…」
鬼道「どうしたんだ？」
A「鬼道くん…
いやちょっと…新しい必殺技が上手くいかなくて…」
鬼道「俺が“お前らしい”とか言わなければよかったな…すまない」
突然謝ってくるから驚いた
え！？あの鬼道くんが！！？←
A「う、ううん！！
全然平気だよ！！
むしろ新しい自分の必殺技作れるから
ラッキーって感じ〜(笑」
必死にそう言ったのが面白かったのか、鬼道くんの口角は上がっていた
鬼道「そうか」
そう言った先の鬼道くんの視線には不動くんがあった
A「不動くんのこと気になるの？」
鬼道「…まあ、な」
A「佐久間くんと源田くんのことがあったからね」
真・帝国学園のことは忍から聞いたから知っている
不動くんと鬼道くんは犬猿の仲というヤツだ
でもあれは不動くんも確かに悪いけど
もとはといえば総帥のせいじゃないのかなー
『できるまでやるんだ』
総帥の言葉があたしの頭をよぎった
…いやいや、今ここに総帥はいないって
鬼道「…なぜあいつが日本代表に選ばれたのかが分からない」
A「……」
鬼道くん、かなり不動くんのこと嫌い(？)なんだな
.
A「らぁ！！」
＿＿ｻﾞﾝ!!!とゴールにボールが入る
…やっぱ、上手くいかないなぁ
うっすらと花びらは現れているんだけど…
A「はぁっ…」
くっそー…これじゃあ決勝戦までに間に合わない
急がなきゃ
でも、その前に
A「ご…ご、豪炎寺くん！」
休憩中の豪炎寺くんに話しかけた
豪炎寺くんは「なんだ？」と言う
A「昨日の事なんだけど、
…気にしないで！！
決勝戦に勝てたら、しばらくはあの家には帰らなくていいんだし…
だから、気にしないでね！！」
豪炎寺くんの返事も聞かずに、
あたしはｻｰｰっとその場から去った
よし、言った！言ったぞ！！
言えたことに勝手に自分で盛り上がっていた
.
豪炎寺「(気にしないわけないだろ……)」
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作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月26日 23時
