No.14 リカと塔子 ページ16
.
A「外に出るな、か」
あたしはベッドの上に寝っ転がり、
ボールを上に持ち上げていた
はーぁ、せっかくジャージ着なくてもよかったのに
そう思いながら、自分の腕を見つめた
外に行くつもりはない
男に反抗しても意味なんてないし
ﾊﾞｯと上半身を起き上がらせ、机の上にある写真を見つめた
豪炎寺くんと撮った写真
弟と撮った写真
2枚を飾ってある
シロツメクサが咲いているところで
豪炎寺くんのお母さんがあたしたちのことを
撮ってくれた
ちょうどあたしが豪炎寺くんにシロツメクサの
花冠をつけていたところ
とても楽しそうな笑顔
花冠、今作れるかなぁ
久しぶりに作りたいなー
弟と撮った写真はお母さんが撮ってくれた
桜の木の下で撮った写真
あたしが5歳の時、お父さんとお母さんは離婚というモノをした
もうお母さんとはそれ以来会っていない
弟とも
2人とも、元気かなぁー
…夕弥、か
イナズマジャパンにいる“木暮夕弥”
あたしの弟と同じ名前だった
…まさかね
そんなわけないって
顔をﾌﾞﾝﾌﾞﾝと横に振り、再び寝っ転がった
.
.
A「“ビックウェイブスは海の男たち”か」
あたしは秋たちから聞いた話を思い出していた
秋『海で心と身体を鍛え抜いたチーム』
春奈『特に守備が堅く、
相手の攻撃を完全に封じてしまう
未知の先述があるみたいです』
あの言葉に一番早く反応してたの、
綱海くんだったな
好きなのかなぁ海
…やっぱ、練習はしたいな
あーーー、と思い切り声を出す
A「あっ」
ﾋﾟｰﾝ!とひらめき、食堂へと向かった
.
ｶﾞﾁｬｯと食堂のドアを開ける
そこには秋と見たことない女の子が2人いた
??「あっ、特例女子！！」
そう言って、あたしのことを指差すピンク色の髪をした女の子
すると、次は水色の髪の毛の女の子がズンズンこちらに向かってきた
そしてｶﾞｼｯと手を掴まれる
??「あんたかわいいな！！
特例女子がいるっていうのは知っとたけど、
こんなかわいいとは思わんかったわ〜！」
…か、かわいいだと！？
少しの間固まってしまう
??「あんた、名前なんて言うん？」
A「た、立花A！
よろしくね」
リカ「Aか！
ウチはリカちゅうんや！よろしくな！」
塔子「あたしは財前塔子！
よろしくな！A！」
A「うん。よろしく！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 260人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月22日 19時
