【名探偵コナン】トリッパーのバーテンダー3

バーテンダーの写真修復 ページ5

安室さんから電話を貰った翌日、俺はいつもの様に真っ黒な服装でポアロに来ていた


片手には安室さんへのお礼の品、オーパス・ワンを持ってな


オーパス・ワンってのはカルフォルニア産の高級ワインの事で、一応これは当たり年って言われてる年のやつ


もともとはお客のお祝い事とかに出そうと思って奮発して買ったやつだけど……大事な写真を修復してくれた安室さんに貰って欲しくて持ってきた


それにしても、安室さん遅いな……


チラリと店内の時計を見ると既に俺がここに来てから30分以上経過してるのが分かる


メモとこれ(オーパス・ワン)を置いて帰ろうかと思った時、店の奥から息を切らした安室さんが出てきた



安「はっ、はっ……す、すみっせ………！」


『いや、取り敢えず落ち着いてからでいいので息整えてください…』



あまりにも疲れきった様子だったから真顔でツッコミ入れちまったよ…


ひとまず口を付けてなかったお冷を安室さんに渡して落ち着くのを待った



安「すみません、遅くなってしまって……。これ、写真です」



そう言って安室さんに写真の入ったクリアファイルを渡された


見てみると傷一つ無く、本当に傷だらけになったのか疑いたくなるようなあの写真がそこにあった


よかった……無意識に口から零れた


それが聞こえていたのか、安室さんは柔らかい笑みを浮かべてこっちを見ていた……が、


ウチとは違うドアベルの音が響いた途端、鋭い目付きで扉を睨んだ


ごめん安室さん……安室さんの顔が怖くて顔上げられねぇ！

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