【名探偵コナン】トリッパーのバーテンダー3

バーテンダーの1週間後 ページ4

安室さんに写真を預けて1週間、安室さんから電話がかかってきた



安「もしもし安室です。今時間いいですか？」


『大丈夫です……あれから昼は店を閉めてるので…』



「暇を持て余してるんです」と続けると電話越しでも分かるほど、安室さんは気を落としたような声で「そうですか」とポツリと言った


安室さんが気に病む必要はないのに、優しいよな



『それで、どうされたんですか？』


安「あぁ、そうでした。写真、修復できましたよ」


『っ！本当ですか！？』



思わず大きな声が出たのは仕方の無いことだと思う


俺にとって1番の宝物と言っても過言ではないあの写真


それが修復できたと聞いて、冷静じゃいられない



安「はい、ですから渡したいと思うんですが……どこで渡したらいいですか？」


「それなら俺が取りに行きます。ポアロ……でしたっけ、安室さんが働いている喫茶店。そこはどうです？」



分かりましたと返事を貰って電話を切って俺はベッドにうつ伏せになり、枕に顔を埋めた


誰かに見られてるわけじゃないけどさ……… 隠したかったんだよ、泣いてるって事実を



『よか……た、よかった………！』



青空の下で撮るごく普通の写真も、俺と師匠にとっては凄く難しい


最初で最後のたった1枚の宝物………


それを修復してくれた安室さんには感謝してもしきれないに決まってるだろ？

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