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武「うおーーー！！」
「おぉ、62kg！！！」
武「しゃーーーー！！！」
「すげえ武蔵、やるじゃん！！」
武「しゃーーーーー！！」
「滝沢65Kg！！」
武「しゃ…」「えぇ！！？その見た目で！？」
「キャア！？界71！！」
界「…」
司「この人も腹筋割れてます」
それから界と宙の勝負は続き、ソフトボール投げで界が差をつけるとさらに歓声が巻き起こる。
本気になっているのか、普段の様子と全く違う界を見て、司は静かに問いかける。
司「…いや今絶対手痛めたじゃん。そんな本気になってるの初めて見たわ、どした？」
界「…Aのため。」
司「…？」
ふとグラウンドの外に目をやると、Aが手を叩きながら界の方を見ていた。
界「…どうした？」
『ん？あ、グラウンド行ったら界のかっこいい姿見れるって聞いたから来ちゃった！』
司「気合い入りすぎて手痛めたところだけどね」
界「おい」
『え、大丈夫なの？…ちょっと見せて』
そう言って右手を取ろうとするAを界は軽く制止して自分の腕の中に閉じ込めた。
頭にはてなを浮かべるAに、だいぶ大丈夫そうだな、と考えながら口を開く。
界「…大丈夫か」
『…うん、大丈夫。』
界は？と聞き返してくるAの頭を撫でると、界は「まぁ、」と小さく返した。
それもそのはず。毎日カメラを持った女子たちが群がっていて、その上全力の体力測定をしているのだから疲労も溜まっているのだろう。
『無理しないでね…？体調第一だよ』
界「…僅差なんだよ」
『知ってる。寧ろ負けてるんだってね？』
司「…あれ、あんまり2人の勝負興味無い？」
『…界のしたいようにすれば良いと思う』
界「…そ。」
Aの返答が気に食わなかったのか、そう言ってAを離し、グラウンドに戻ろうとする界。
そんな界に聞こえるように、背中に向かってAが言葉を零す。
『…ただ、…私は勝ってほしい』
そう言って儚い笑みを浮かべるAを引き寄せ、額に唇を落とす界。
界「…見てろ」
.
.
界「…宙」
宙「！界、どうかした？」
界「…悪いけど、…俺も全力で勝ちに行くわ」
宙「…全力で戦ってくれるのは嬉しいけど…何で急に？」
界「…好きな女に『勝ってくれ』って言われたら勝つしかねぇだろ。」
宙「…っ！」
そう言って笑顔で自分を見つめてくる界を見て、宙は思わず息を飲んだ。
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なたん(プロフ) - 更新楽しみにしています (2023年5月14日 10時) (
レス) @page20 id: 6590863194 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 初めまして！界くんの夢主ちゃんへの愛がひしひしと伝わってきてとてもキュンキュンして読ませて頂いております！！次回の更新も楽しみにしています！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: e9a63b31f5 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！ (2022年9月8日 12時) (レス) @page15 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
りおな(プロフ) - この物語面白いです‼︎更新楽しみにしてます‼︎待ってます (2022年8月5日 10時) (レス) id: 6ae3b63c2c (このIDを非表示/違反報告)
翔(プロフ) - 初めまして、界好きなのでありがとうございます。展開が面白いです。更新楽しみにしております。 (2021年12月19日 12時) (レス) @page19 id: c7d3164cef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：異端 | 作成日時：2021年10月24日 13時
