激推ししてます、太宰さん！2

太宰さんとお風呂。 ページ26

『お邪魔します…』

太｢はいどーぞ、自宅だと思っていいからね！｣


買った咖喱の材料は太宰さんが持ってくれた。｢私も何か持ちます｣と言えば、｢じゃあ私の手を持っていてくれ給え｣なんて少女漫画の一部のようなセリフをサラッと言える彼は、どのタイミングに見てもかっこいい。そして隣の私の部屋に寄って、衣類を持ってきた。もちろん太宰さんは玄関前で待ってもらった。太宰さんオタクな部屋は見せられない。


太｢ほら早く荷物置いて、作ろう。
…先お風呂入ろっか。二人とも砂だらけだもんね。シャワーでいい？｣

『はい。じゃあ太宰さんが入ってる間に具材切ったり、下準備しておきますね。』

太｢判った。じゃあ先入るね。｣


太宰さんは外套を脱ぎハンガーにかける。次に私の目の前に立ち、外套を脱がされる。足元にパサリと落ちた感覚を感じる。
肩に手を置かれたまま、見つめ合う。


『太宰さん？』

太｢もう少し危機感を持って欲しいね。｣

『え？』


太宰さんの顔が近付く。鼻が触れ合う距離。ち、近い。





太｢ほら、簡単に接吻、出来てしまうよ。｣


ぼぼぼぼっと頭に全ての体温が集まったかのように熱くなる。


太｢ふふ。かーわいい。｣


ぱっと離れ、下に落ちた外套を拾ってハンガーにかける。

『あ、外套、ありがとうございます。』

太｢いいえ。じゃ入ってくるね。｣


『…はい、行ってらっしゃいませ。』


太｢………一緒に入る？｣

『！？』

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