激推ししてます、太宰さん！2

太宰さんのお迎え。 ページ39

中｢そうか？じゃあ何っぽい？｣


…そう言われると困る。
じっと悩んでいると、手を差し伸べられる。

中｢こんな所で座ってたんじゃ体が冷えるだろ。寮まで送ってく。｣

手を添えると優しく引かれ、更には腰を支えられ、どこにも負担をかけずに立ち上がる。

『女性の扱い慣れてらっしゃるのですね。中也さんはポートマフィアよりホストに向いてます。』

寮への帰路を並んで歩く。太宰さんとの様に手を繋いだりはしない。

中｢…それは喜んでいいのか？
慣れている事はねえが、女性の扱い方や作法を教えてくれる人がいるんだ。｣

『ポートマフィアって悪い人ばかりじゃないのですね。』

私の発言に彼は、ポートマフィアに首突っ込むなよ、と忠告した。


『だって中也さん優しいですし、その中也さんが仰るのならきっとその方も。そんな方がいる組織を纏める方もお優しいのではないかと思います。』


中｢…その組織に拐かされてた奴は誰だろうな。｣

『…私。』


ハハッと楽しそうに笑う中也さんの横顔を見る。ただの黒が好きな青年だ。何があったらポートマフィアに入るのだろう。

『中也さんは何故ポートマフィアに？
その指導してくださる方がきっかけとかですか？』


楽しそうに笑っていた彼の顔が曇る。
何かまずいことを

中｢太宰だよ。太宰との取引で入ったんだ。｣

『…太宰さんはポートマフィアにとって重要な役割を担っていたのに…』

何故ポートマフィアを抜け、探偵社に。


中｢細かい事は知らないが、友人を亡くした事がきっかけだとは思う。｣

『…そうだったのですね。』

中｢闇の世界ではそんなのごく当たり前の事だ。｣

当たり前では済ませられない程に大切な人だった。そう言えばいつも太宰さんと一緒にいる私でさえ何度か行方を掴めなくなった事がある。もしかしたらその方の

｢ご苦労さま、中也。｣

中｢ちっ…なんで手前がここにいやがる、太宰。｣

太｢私も寮だからだよ。敵の会社から社員寮までをよくものうのうと歩けたね。
でも流石にここから先はポートマフィアである君はまずいんじゃない？｣

飛行石と中也さん。→←太宰さんに電話したい。

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