夢の太宰さん。 ページ32
意識を飛ばそうとしたその時、大きな獣の唸り声を聞いた。ゆっくりと目を開く。
『白い…虎さん……敦くん?』
白い獣と黒い獣の戦いをぼーっと見つめる。
思考はまわらない。
『…はあ……いたいです…太宰さん…』
太「はぁーい そこまでー」
……太宰さん…?
はあ。これは夢?神様が最後のご褒美をくださっているの?いや、ご褒美を貰うようなこと出来ていない。
二つの獣はサラサラと姿を消していく。
樋「貴方は探偵社の…!何故ここに」
太宰さんはヘッドフォンと盗聴器の受信機を取り出す。
太「美人さんの行動が気になっちゃう質でね。こっそり聞かせてもらってた」
ニコニコと笑みを振りまく太宰さんに対し、ポケットをゴソゴソと探す樋口さん。
出てきたもの、それはもちろん盗聴器。
樋「では最初から…私の計画を見抜いて…」
太宰さんは「そゆこと」、と樋口さんに笑いかけると、敦くんの頬をぺちぺちと手の甲で軽く叩く。
太「ほらほら起きなさい敦くん。四人…三人も負ぶって帰るの厭だよ私。」
こちらをちらりと見て、四人ではなく三人、と言い換える。理久をちらりと見上げる。
理「大丈夫。Aはちゃんと俺が連れて帰るから。太宰もそういうことだと思う。」
そう言って、私の凭れ掛かる腕とは逆の手を伸ばし、頭を撫でる。
また太宰さんの方に目を戻すと、樋口さんが太宰さんに銃口を向けていた。
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麗(プロフ) - 30ページ 敦を「僕のせいで を は不要かなと思います (2021年4月11日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
一沙 - 夢主、重症と見たり (2020年4月9日 14時) (レス) id: c108e162c7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 星来さん» ありがとうございます!更新はできるだけ頑張ろうと思っています、一緒にキュンキュンしましょう〜! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 今最高にハマってます…文スト作品の中でここまでキュンキュンしたの初めてですわぁぁぁ更新心から応援してお待ちしてます!! (2020年3月25日 10時) (レス) id: 5ba0477dc2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - そるてぃーらいちさん» ありがとうございます!妄想にお付き合いいただき感謝です(*’ω’*) (2020年3月23日 19時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年3月13日 1時