激推ししてます、太宰さん！

大宰さんを拝みたい。 ページ27

ジャキリと音を立てて二丁の銃を構える樋口さん。狼狽えるしか出来ない探偵社。これはまずいのではないでしょうか。



谷｢こいつ……｣



潤くんのぽそりとした呟きに応えるように、私達は今から起こるであろう銃撃に構える。

敦｢ポートマフィア…！｣



『異能力、或る男』



暗い路地裏の私の目の前の空気が煌めき、青年が姿を現す。そして私の前に盾になるように立ちはだかる。

『理久、敦を！』

このタイミングで探偵社を狙うということは、敦が目当てなのだろうと予測し、守らせようと思った。理久は私の言葉を聞いた瞬間、私と敦の手を引き、自分の後ろにつけると、右手を樋口さんへとかざす。


『ちょっと、それは無理じゃない！？』


理久だって傷がつかない訳では無いし、そんな軽く手で守れるようなものではない。と思う。


私の考えも虚しく、凄まじい音と共に金属の弾がこちらに飛んでくる。



…これは無理。







＿＿最後に太宰さんの顔を見たかった…。

太宰さんなら。→←助けて太宰さん。

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