激推ししてます、太宰さん！

太宰さんと私の家族。 ページ25

谷崎兄妹は仲がいいんだなあ、なんて。
時々羨ましく思う。
私は幼少期に亡くした弟がいる。

名前は


理久。


敦くんのように重い過去がある訳では無いので深刻に考える事必要はない。病気で亡くなった。ただそれだけ。人間は脆い。微小の菌ひとつで消えてしまうのだから。
私はただの異能に弟の姿を重ねているのだ。


弟の事で家族内には少し違和感は残ってしまっているが、両親もちゃんといるし、愛されてこなかった訳では無い。むしろ過保護と言われるくらい大切にされてきた。
たとえ弟のように手元から居なくならないように、繋ぎとめているのだとしても、それは愛情によるものだと理解している。

私が社員寮に入ると言った時は家族会議が開かれた。母は大泣き、父は何故か半ギレでカオス状態。最終的には社長に直接話をしに来るほど。
その事から、社長、国木田さん、太宰さん、乱歩さん、与謝野女医は私の過去を全て知っているのです。



社長さえ狼狽える程の両親…。乱歩さんが話をしてくださり、その事件は幕を閉じたのですが、今もまだ私の両親の話はたまにでる。主に太宰さんがネタにする。

まあ、太宰さんだから許しちゃうんですけどね。

助けて太宰さん。→←太宰さんは天の啓示待ち。

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