激推ししてます、太宰さん！

手を繋ぐ太宰さん。 ページ12

静かな探偵社。一つの机の上に座る青年。


｢嫌だァ……もう嫌だァ……
全部お前らのせいだ……『武装探偵社』が悪いンだ！社長は何処だ！早く出せ！でないと爆弾で皆吹っ飛んで死ンじゃうよ！｣


青年はかなり荒れている様子。


…え、潤くん何やってるの…？？




『国木田さん？あれ…』

国｢静かにせんか。｣


視線だけで敦くんを指す。
ああ、なるほど。入社試験。


太｢あちゃー｣

国｢怨恨だ｣

太宰さんが潤く…青年の周りの様子を伺う。
＿＿太宰さんの後ろの毛がふわふわしてて可愛らしい…。


太｢うん、あれ、高性能爆薬だ。この部屋くらいは吹き飛んじゃうね。｣


ふわりと太宰さんが振り返った。うわ、いい香りがした。


太｢爆弾に何か被せて爆風を抑えるって手もあるけど…この状況じゃなぁ。｣

何か被せる…

『私の異能…理久を被せますか？』

人間を被せる、アリでは？

太｢…いや、Aちゃん死にたいの…？
自 殺希望者だったの？心中する？｣

『え、いいんですか？
…じゃなくて、やっぱりダメですか。』

私の異能はやはり役立たずなのでしょうか。
いや、それより、太宰さんからのお誘い…


太｢…ダメージが大き過ぎるよ。Aちゃんがどうしても使うと言うなら私が無効化するよ。｣

ほら。と言って手を握られる。
繋がれている手を見て、太宰さんの顔を見る。
…再び手を見る。顔を見る。ニコリと無邪気ないたずらっ子の笑み。




＿＿！？！？




国｢おい、太宰、社内でセクハラをするな。｣

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